遼くん単独首位!全英切符王手!!

2009年06月28日 06:00

ゴルフ

遼くん単独首位!全英切符王手!!
16番、バーディーパットを沈めてパターにキスをする石川遼
 男子ゴルフツアーのミズノ・オープンよみうりクラシック第3日は27日、兵庫県西宮市のよみうりカントリークラブ(7230ヤード、パー72)で行われ、石川遼(17=パナソニック)がツアー3勝目に王手をかけた。1打差の2位から出た石川は5バーディー、1ボギーの68で回り、通算14アンダー、202で2位に3打差の単独トップに立った。2位には金亨成=キム・ヒョンソン=(29=韓国)とプラヤド・マークセン(43=タイ)が並んでいる。石川は28日の最終日、優勝と上位4人(有資格者を除く)に与えられる全英オープン(7月16日開幕、英ターンベリー)の出場権の2つの勲章に向かってスタートする。
【第3R成績 特価ゴルフクラブ】

 もう止まらない。最終組でスタートした石川がギャラリーの期待通りに18番グリーンに戻ってきた。危なげなくパーで上がると、2位に3打差をつけての単独首位。「この結果は夢のよう。あしたも素晴らしい1週間だったと思えるよう頑張りたい」と声を弾ませた。
 苦手とした難所も突破した。4番パー4だった。第1打を右に曲げたが、幸運なキックでフェアウエーに戻ってきた。残り165ヤードの打ち上げの第2打。迷いなく7Iを振ると、ボールはピンに向かって一直線。手前1メートルにつけて、バーディーを奪った。4番は2段グリーンで、この日のピンの位置は段の上の右サイドぎりぎり。「下の段からパーセーブは難しい。距離感の重要なショットだったけど、攻めていくしかない状況。そこでバーディーが取れたのが大きい」。第1打の幸運を生かし、予選2日間はボギー、パーだったホールでスコアを伸ばした。渋滞のため会場到着が遅れた。その影響か序盤は2バーディーながらリズムが一定しなかった。だが、ここで勢いに乗るとさらに2つバーディーを奪った。

 石川には周囲を見渡す余裕があった。コース内のボードを見て、自分の順位を把握した。12番を終えた時点でマークセンに一時、並ばれたが、「内容に納得していたので焦りはなかった」という。続く13番パー3で果敢にピンを狙いバーディー。父・勝美氏も「まだ3日目。逃げているようじゃダメだったが、しっかりピンに向けて打っていた」と攻めの姿勢を称えた。

 2位のマークセンが既に全英オープン出場資格を持っており、5位に6打差をつけた石川は今季3大会目のメジャー切符をほぼ手中に収めた。ターゲットはツアー3勝目だ。最終日を首位で迎えるのはツアーでは昨年の東建ホームメイトカップ以来2度目。その時は5位と失速したが、「今回はスタートから3連続ボギーでも、まだ余裕がある」とアドバンテージを口にする。ツアー初の逃げ切り優勝を狙うが、「下(全英オープン出場枠)は見ない。優勝を目指して行きたい。勝ったら権利は自然とついてくる」。攻めのスタイルが正しいことを、勝って証明する。

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