宮原 超ハッピー17歳バースデー!SP自己最高点で3位発進
2015年03月27日 05:30
フィギュアスケート
バースデーに会心の演技を見せつけた。女子ショートプログラム(SP)で、17歳の誕生日だった宮原知子(関大高)が、67・02点の自己ベストで3位。日本女子10大会連続メダルへ好発進した。エリザベータ・トゥクタミシェワ(18=ロシア)がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、世界歴代3位の77・62点で首位。村上佳菜子(20=中京大)は65・48点の4位、本郷理華(18=愛知みずほ大瑞穂高)は62・17点で5位につけた。
完璧な2分50秒で、自らバースデーを祝った。この日、17歳になった宮原は得点を待つキス&クライでハイスコアを確認しても、少し笑っただけ。隣に座った浜田コーチが「きゃ~」と絶叫したのとは対照的だった全日本女王は、「いい演技をしないと誕生日が楽しくないと思っていた。3位になれたのでビックリしている」と振り返った。
冒頭に3―3回転を決めて波に乗ると、スピンとステップで最高難度のレベル4を獲得。「とにかく、自分の一番の演技をすることを心掛けた」。67・02点は自己ベストを3・18点更新。SP上位3人に贈られるスモールメダルが最高のプレゼントだった。フリーの滑走順抽選後は、大会関係者からケーキが渡され、スケーターらが「ハッピーバースデー」を合唱すると照れ笑いを浮かべた。
調整は順調ではなかった。1月に右足の親指と人さし指の付け根付近を痛め、2月の四大陸選手権欠場を考えたほど。同選手権前、幸運が舞い降りる。高橋大輔さんが右膝を故障した際に手術・治療を担当した、京都鞍馬口医療センターの原スポーツセンター長の診察を受けることができ、出場にこぎつけた。「予約なしで行ったのに、たまたま原先生に診てもらえることになって。(宮原の)日頃の行いがいいんでしょうね」と浜田コーチは明かした。
初出場の大舞台で、メダルを狙える好発進。「1秒も横柄な時はないし、不機嫌だったり態度が悪かったりしたこともない。あんなにおとなしくて、謙虚な子はいない」というのが浜田コーチの宮原評だ。そんな17歳が、会見の最後に言った。「強い選手に負けないように、1番になれるように頑張っていきたい」。フリーは28日。初めて見せた強気な一面が、表彰台への道を切り開く。
◆女子フリー滑走順 日本勢は3選手全員が最終第4組。宮原が4組2番目の全体20番目に滑り、SP2位のラジオノワ、SP首位のトゥクタミシェワ、本郷と続き、村上が最終滑走を務める。
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