錦織 フルセット制し2年連続4強「本当にタフな試合だった」
2015年06月20日 05:30
テニス
シングルス準々決勝で世界ランキング5位で第2シードの錦織圭(25=日清食品)が世界51位のイエジ・ヤノビチ(24=ポーランド)を6―4、5―7、6―3で下し、2年連続4強入りを果たした。今大会初となる最終セットにまでもつれ込んだが、持ち前の粘り強さで押し切った。20日の準決勝は世界45位のアンドレアス・セッピ(31=イタリア)と対戦する。
苦しみながらも4強進出を決めた。錦織のサービスを相手がネットに掛けて勝利が決まると、右手を握りしめ、安どの表情を見せた。2時間30分の熱戦を制し「本当にタフな試合だった。勝ててとてもうれしい」と声を弾ませた。
序盤は2メートル3の長身から放たれる強烈なサーブに苦しめられた。ツアー未勝利ながら13年ウィンブルドン選手権で4強入りした実績を持つ相手に対し、「ブレークのチャンスは少ないと思う」と接戦を覚悟しての一戦。要所で鋭いコースのサービスエースを奪われ、緩急をつけたドロップショットで揺さぶられた。
それでも錦織は200キロを超えるサーブに食らいつき、好リターンで応戦。何度もブレークポイントを握り、重圧をかけた。第1セットの第10ゲームで初めてブレークに成功。第2セットはライジングショットなど見せ場をつくったが、「相手がレベルを上げてきた。自分は少し集中を欠いた」とミスを連発。このセットを落とし、今大会初の最終セットに突入した。「力強さを取り戻せた」という最終セットは再びギアを上げて、2度のブレークを奪い、地力の差を見せつけた。
芝での調整は順調だ。今季の4大大会の成績は全豪オープンが8強、全仏オープンも8強。芝のウィンブルドン選手権の過去最高成績は16強だが、今大会はこれで2回戦に続いてビッグサーバーを下した。高い打点から打ち下ろす豪快なサーブにもきっちり対応。ウィンブルドン(29日開幕、ロンドン)に向けて、試金石となる一戦を制した。
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