【貴ノ浪を悼む】「浪岡くん」2代目育てる姿見たかった
2015年06月21日 08:45
相撲
「自分の相撲はみんないろいろ言うけれど、自分の中には理論がある」と話していたことがある。肩越しからの両まわしを取って振り回す相撲は基本に忠実とは言えないが、足腰が強いからできたこと。師匠の二子山親方(元大関・貴ノ花)も最初は注意したが、十両昇進したころから何も言わなくなった。自分の好きにさせてくれた師匠に「俺は貴ノ花の弟子」と感謝していた。若貴と同じ時代にいなければ、必ず横綱になっていたはず。「相撲が好きなんだ」と語っていた浪岡くんが2代目・貴ノ浪を育てる姿を見たかった。43歳なんて早すぎる。(元相撲担当、大阪報道部デスク・仁木 弘一)