沙保里 山中勝利に感動…警戒されても貫き通す「神の左」と私の「タックル」
2015年09月23日 09:00
レスリング
![沙保里 山中勝利に感動…警戒されても貫き通す「神の左」と私の「タックル」](/sports/news/2015/09/23/jpeg/G20150923011187190_view.jpg)
感動しましたよ。最後までハラハラしたんです。どちらが勝ったかって。でも、最後にはどれだけ負けたくないか、が勝敗を分けたように感じました。序盤から、モレノ選手の構え方が独特で「相当、打ちづらいだろうなあ」と思ってはいました。私もディフェンス能力が高い選手と対戦することがあるんですが、レスリングは3分2ラウンドだけ。短時間の間に、攻略法を見つけるんです。その引き出しの多さこそが、ベテランの武器でしょ?山中選手、10回に「神の左」をヒットさせましたけど、たぶん相当考え抜いた末の一撃だったんだろうなあ、と想像します。
私にとっての「タックル」、山中選手にとっての「左」は世界中に警戒され、そう思い通りにはいきません。でも、簡単にスタイルを変えることはできないんです。だからこそ、自分の武器を磨いていく。それが頂点にいる者のやるべきことだろうと思います。
勝ち続けるというのは、しんどい。でも、負けないということは、何物にも代え難いプライドです。山中選手が無敗を守ったことで、私も大きな刺激を受けました。リオ五輪出場が決まる12月の全日本選手権、やっぱり優勝しかない!とあらためて思いました。(レスリング世界V16、ALSOK所属)
◆吉田 沙保里(よしだ・さおり)1982年(昭57)10月5日、三重県生まれの32歳。全日本王者だった父・栄勝さんの指導で3歳で競技を始める。02年にシニアの世界選手権初出場初優勝。以降、世界選手権は今年のラスベガス(米国)大会まで55キロ級、53キロ級合わせて13連覇。04年アテネ、08年北京、12年ロンドンは55キロ級で五輪3連覇を達成している。12年に国民栄誉賞受賞。「霊長類最強女子」とも呼ばれる。1メートル56。
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