サンウルブズ 始動から5日も初陣飾った!「13番・立川」機能
2016年02月14日 05:30
ラグビー
世界最高峰リーグ「スーパーラグビー(SR)」に今季から参戦する日本チームのサンウルブズがトップリーグ選抜を52―24で下し、27日のライオンズ(南アフリカ)との開幕戦(秩父宮)前唯一の実戦を白星で飾った。CTB立川理道(はるみち、26=クボタ)は本来のインサイド(12番)ではなくアウトサイド(13番)での先発となったが、後半10分にベンチに退くまでバックスラインのつなぎ役として機能。開幕に向け、選手層が手薄な13番の最有力候補に浮上した。
サンウルブズのお披露目となった一戦で、13番の穴を強くたくましい背中の男が埋めた。通常はSOか12番でプレーする立川が、本職不在の13番を背負いプレー。左右の選手との密な連係が求められる難易度の高いポジションで、不慣れであることを感じさせない50分間で初勝利に貢献した。
「僕なりの13番というか、うまくリンクプレーヤーとしてできたと思う。ポジションは複数をこなさないといけないし、僕もカバーできればいいと思う。スタートとしては良かった」
8日に合宿を開始し、わずか5日間の準備期間で迎えた試合。右ウイングのスチュワート(フィジー)、FBフィルヨーン(南アフリカ)とは言葉も通じない。それでも持ち前の正確なパスワーク、思い切りの良さを生かした突進でチャンスメーク。守備でも左右と連係し、出場時間中にバックスのミスでトライを奪われることはなかった。「外国人選手とコミュニケーションを取るのは簡単ではない」と苦笑いも、及第点といえるプレーで起用に応えてみせた。
CTBと表示される12番と13番だが、その役割は大きく異なる。12番が隣に立つSOと一緒にゲームコントロールする立場だとすれば、外側の13番は突破役としての働きが求められる。強豪国を見渡せば体重100キロを超える選手がそろい、適当な人材のいない日本代表ではステップで相手を抜く敏しょう性を持つ選手があてがわれてきたポジションだ。そのどちらともいえない立川は49試合に出場したエディージャパン時代、13番での先発はわずか2度だけ。「攻撃ではスペースがあり、守る範囲も広い」と苦心しながらも、自身の特長を生かして穴を埋めた。マーク・ハメット・ヘッドコーチも「13番は補強が必要」としながらも「経験値があり、しっかり仕事ができる人を使った」と高評価を与えた。
短い準備期間で一定の成果を挙げたチームに関し、指揮官も「この短い時間によく一丸となってやってくれた。でも、これで満足していない。ここからだと思う」と話した。SR開幕まで、あと2週間。この日得た課題と伸びしろを埋めて、歴史的な一戦を迎える。
▽スーパーラグビー 南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリアの南半球3カ国「SANZAR」が運営し、2~7月に開催される国際リーグ戦。12チーム参戦の「スーパー12」で96年にスタートし、06年に14チームへ拡大して現大会名となった。11年から15チーム、16年からサンウルブズ、キングズ(南アフリカ)、ジャガーズ(アルゼンチン)が加わり18チームで開催される。昨年は日本代表のSH田中が所属するハイランダーズ(ニュージーランド)が初優勝を飾った。
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