羽生「荒い」エッジワークでレベルの取りこぼしも…岡崎真の目

2016年04月01日 08:26

フィギュアスケート

羽生「荒い」エッジワークでレベルの取りこぼしも…岡崎真の目
エッジワークが荒い部分がありレベルの取りこぼしが合った羽生のSPも首位発進
 羽生のSPで唯一「おやっ」と思ったのは4―3回転の連続ジャンプだ。最初の4回転トーループで着氷したときに重心がかかとに乗ってしまいややバランスを崩しかけたが、そこを立て直して後半の3回転トーループにつなげた。それを除けばジャンプはほぼ完璧な内容だったと思う。
 冒頭からストローク(一蹴りで進むスケートの伸び)が小さい印象だったが、アイスホッケー仕様の狭めのリンクを意識しての滑りだったのかもしれない。それは後半、連続ステップの伸びやかな滑りが証明していた。体も動いていたと思う。ただ、ここで勢いあまったのかエッジワークが「荒い」という印象になってしまったのだろう。レベルの取りこぼしにつながったのは残念だった。

 とはいえ、である。自己ベストにわずかに届かなかったものの、2位につけた得点差は12・04点。前戦の全日本選手権はベストにほど遠かったが、気持ちを切り替え、狙った大会でこれだけの得点を出せるということはさすがとしか言いようがない。フリーのライバルは羽生自身の世界最高得点のみ。自分と向き合って、シーズン最後に最高の演技を期待したい。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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