宇野 史上初4回転フリップ決めた!「賭けだという気持ち」
2016年04月24日 05:30
フィギュアスケート
北米・欧州・アジアが参加して男女のショートプログラム(SP)が行われ、宇野昌磨(18=中京大)が国際スケート連盟(ISU)の公認大会で、史上初めて4回転フリップを決めた。自己ベストを12・75点も上回る105・74点は、世界歴代2位に相当するハイスコア。宇野の活躍でチームアジアがSP部門を制した。2位が北米、3位が欧州。宮原知子(18=関大)も自己最高を上回る73・28点をマークし、本郷理華(19=邦和スポーツランド)は60・43点だった。
派手なアクションが充実感の証だ。演技を終えた宇野は満面の笑みを浮かべながら、右手を何度も突き上げた。「練習以上って、僕でも出せるんだな」。2月の四大陸選手権前には「まだまだ全然」と話していた4回転フリップは、憧れの高橋大輔さんも試合で挑んだことがあるが成功はなし。羽生結弦が習得を目指している4回転ループの基礎点12・0点を上回る12・3点の大技を世界で初めて決めた。
失意が18歳を進化させる。7位に終わった世界選手権では、悔しさから大粒の涙を流した。「あれだけ練習してきたのに…」。大舞台を終えると、本格的に4回転フリップに取り組んだ。「(より難易度の低い)ループ、サルコーより感触が良かった」。既に4月のアイスショーでは決めており、現地入り後は確率が悪かったが、「賭けだという気持ちで臨んだ」と振り返った。
フリップだけでなく後半の4回転―3回転の2連続トーループ、トリプルアクセル(3回転半)も軽やかに着氷し、105・74点の高得点をマーク。「誰もできたことがないことをできたのは、凄くうれしい」と無邪気に笑う一方で、「まぐれだと思う。これが及第点になるように、練習から基準を上げていきたい」と気を引き締めた。今季最後の大会で見せた輝きは、平昌五輪のプレシーズンとなる来季につながる。
▽フリップ ジャンプする直前に左足内側のエッジに乗り、右の爪先をついて跳ぶ。前向きに滑走し、踏み切る直前に後ろ向きになって跳ぶことが多い。6種類あるフィギュアのジャンプでアクセル、ルッツに続いて3番目に基礎点が高い。4回転トーループ、4回転サルコーは既に男子で主流のジャンプ。羽生は成功例のない4回転ループの習得を目指している。4回転ルッツは金博洋(中国)が既に決めている。4回転半の成功例はない。
▽コーセー・チームチャレンジカップ 今年新設された国際大会。米スケート連盟が主催して2年に1度開催され、北米、欧州、アジアの3大陸による団体戦。チーム構成は男女シングルが各3人ずつ、ペアとアイスダンスが各2組で各種目につき最低2カ国の代表が必要になる。初日は男女SPのみでチーム優勝を争い、2日目は初日の得点を持ち越さず、全種目のフリーでチーム総合優勝を決める。
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