松山 メジャー自己最高4位「自信がないのが少し戻った」

2016年08月02日 05:30

ゴルフ

松山 メジャー自己最高4位「自信がないのが少し戻った」
最終Rの18番でバーディーを決め、ホールアウトする松山は晴れやかな表情
米男子ゴルフツアー 全米プロゴルフ選手権最終日
(7月31日 米ニュージャージー州スプリングフィールド バルタスロールGC=7428ヤード、パー70)
 第3ラウンドの残りと最終ラウンドが行われ、9位から出た松山英樹(24=LEXUS)は第3ラウンドを4バーディー、1ボギーの67、最終ラウンドを2バーディー、ボギーなしの68で回り、通算9アンダー、271でメジャー自己最高の4位に入った。池田勇太(30=日清食品)と谷原秀人(37=国際スポーツ振興協会)は通算3アンダーの33位だった。ジミー・ウォーカー(37=米国)が通算14アンダーに伸ばしてメジャー初優勝を完全優勝で飾った。

 1日に36ホールの長丁場を戦い抜いた男の表情は晴れやかだった。松山はメジャーでは15年マスターズの5位を更新して自己最高成績をマーク。「悔しいのもあるが、久々に4日間良いプレーができてうれしかった。(悔しさとうれしさの)両方がある」と口元に笑みをたたえながら振り返った。

 30日に予定されていた第3ラウンドが雷雲接近による中断を挟んだのちにサスペンデッドとなり、松山は1ホールも消化することなく終わった。この日も断続的に雨が降るコンディションだったが、臆することはなかった。第3ラウンドでは67で回って通算7アンダーとし、首位に4打差で最終ラウンドに入った。

 前半は全てパーで折り返すと、11番でピン左から6メートルのフックラインを読み切ってバーディーを奪い、この時点で首位と3打差に迫った。だが、続く12番で2メートルのチャンスを外すと、17番パー5は1メートルのバーディーパットがカップに蹴られた。「伸ばすためのパットが入らないと勝負にならない」と課題は松山自身が痛感している。

 全米オープン、全英オープンでは予選落ちを喫し、「練習ではできることが試合ではできない。(練習と試合の)ギャップがある」と肩を落とすシーンも見られた。今週はアイアンを以前使用していたものに戻し、精度の高いアイアンショットがよみがえった。最終ラウンドのパーオン率は全体4位の81・94%を記録。パーオン率が4日間とも80%を超えたのは今季初だ。

 今季のメジャー大会は全て終了した。トップ10に2度入ったが、予選落ちも2度あり悔しさを味わった。次戦は18日開幕のウィンダム選手権を予定。「自信がないのが少し戻った。練習では(自信が)100なのに試合では0になっていたのが、(今は)少し残っている。ちょっと冷静に、メジャーで勝つためにどうしたらいいか考えてやりたい」。失いかけた自信を取り戻した日本のエースが悲願をかなえる日はそう遠くないはずだ。

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