内村 日本体操界初のプロに!普及活動にも力
2016年11月01日 05:30
体操
体操選手は大学、企業に所属して競技するのが一般的だ。数々の名選手を生んだ体操ニッポンでも、プロとして活動する選手は内村が初めてになる。サッカー日本代表の岡崎慎司(レスター)や長友佑都(インテル・ミラノ)を担当するマネジメント会社がバックアップ。実力と知名度を兼ね備えた内村なら、支援を希望する企業が殺到することは必至だ。
決断に至った背景には、体操への熱い思いがある。栄光の戦歴とともに自身の存在は広く知られているが、内村は「体操はまだまだメジャーなスポーツじゃないと思う」と話したことがある。今後も競技が最優先だが、普及活動により時間を割きたい考えを持っているとみられる。最終種目の鉄棒でベルニャエフ(ウクライナ)を逆転したリオ五輪の個人総合決勝後、「体操の面白さを証明できたかな」と話していた。魅力を発信する伝道師としての役割も担う。
プロとして活動する中で、懸念されるのが練習環境だ。内村はこれまでコナミの体育館が練習拠点で信頼する森泉コーチらの指導を受け、代表合宿などでは東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで汗を流してきた。コナミ退社後の12月以降はナショナルトレーニングセンターが拠点になるとみられる。
キャリアの集大成となる20年東京五輪を見据える中、内村が下した大きな決断。「これからも日本の体操が1番と証明し続けていきたい」。体操ニッポンの明るい未来のために、キングが新たな一歩を踏み出す。
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