甲子園ボウル“横綱”関学大が2年ぶり28度目V
2016年12月19日 05:30
アメフト
相手に傾きかけた流れをことごとく断ち切った。第2クオーターはLB山本が「ボールがゆっくり見えた」と敵陣深くでインターセプトし、そのままTD。相手に疲れと焦りが見えた第4クオーターには早大のQB笹木のパスを2度奪い、力勝負のラン攻撃で時間を使って悠々と逃げ切った。
昨季はリーグ戦で立命大に屈し、甲子園の客席から宿敵の優勝を眺めていた。「あれが僕らの原点」とQB伊豆。厳しさを増した練習も、選手間の衝突も全ては王座奪還のためと乗り越えた。
鳥内秀晃監督(58)にとっては甲子園ボウル通算10勝目。2桁到達は日大の黄金時代を築いた篠竹幹夫氏(故人、17勝)以来の偉業だ。「シーズン最初の頃に比べると、だいぶ4年生が本気になってきたかな。(富士通は)強いけど、困らせたろかな、と」。不敵な挑戦状。今度こそ、悔し涙の正月と決別する。
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