【林享の目】いいスタート切った瀬戸、萩野 目標が近くいることが必要

2017年04月14日 09:40

競泳

【林享の目】いいスタート切った瀬戸、萩野 目標が近くいることが必要
競泳日本選手権第1日 男子400メートル個人メドレー決勝、100分の1秒差で萩野(左)を下し優勝した瀬戸は、健闘を称え合い握手 Photo By スポニチ
 【競泳日本選手権第1日 ( 2017年4月13日    名古屋市ガイシプラザ )】 五輪翌年のこの時期で、4分10秒台のタイムは悪くはない。優勝した瀬戸は平泳ぎで強さが戻ってきたのが良かった。水をかく腕の動きがパワフルで、練習の時から浮き上がる時にプルに力強さを感じた。リオ五輪後も休まずにレースを重ねてきた経験がここ一番で生きたのだと思う。手術をした萩野はまだ本調子でなかった。切れを失ったわけではないが、後半になってもスピードを持続する本来の姿が見られなかった。瀬戸はこれまで接戦の展開で負けるパターンが多かったが、タッチの差でも競り勝ったのは大きい。5月にはジャパン・オープン、7月には世界選手権もあり、対決は続く。今後に向けて自信になるはずだ。
 瀬戸、萩野ともにまずはいいスタートが切れたと思うが、これが第1ラウンドだとすれば、次のラウンド、特に世界選手権に向けての準備が大切になってくる。プロスイマーとなった萩野はこれを機に状態を上げてくるるはずだ。かつての北島康介のように、目標となる選手像が近くにいるのは競泳界にとっても必要だと思う。(92年バルセロナ五輪100メートル平泳ぎ4位、東海学園大監督)

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