真凜、カワイイ顔してド根性V 平昌へ!圧勝シニアデビュー

2017年09月18日 05:30

フィギュアスケート

真凜、カワイイ顔してド根性V 平昌へ!圧勝シニアデビュー
シニアデビュー戦のUSインターナショナルクラシックで優勝を果たし、メダルを手に笑顔を見せる本田真凜 Photo By 共同
 【フィギュアスケートUSインターナショナルクラシック ( 2017年9月16日    米ソルトレークシティー )】 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の本田真凜(16=大阪・関大高)はフリー1位の131・52点で合計198・42点とし、シニアデビュー戦を優勝で飾った。標高約1300メートルの厳しい環境の中、気迫のこもった演技でジャンプのミス1つにまとめた。元世界ジュニア女王が、来年2月の平昌五輪出場へ向けて最高のスタートを切った。
 高地のリンクの苦しさは大会前の練習で十分に分かっていた。元々体力がある方でもない。浜田美栄コーチは「飛ばさないように」と声を掛けて送り出した。だが、その指示は本田の耳に届かなかった。

 スピードに乗ったスケーティングから3回転ルッツ、フリップ―トーループの2連続3回転ジャンプをきれいに決めた。険しい表情を見せながら、スピンやステップも確実にこなした。後半に入って3回転サルコーが2回転になるミスが出たが、浜田コーチから「頑張れ」と気合を入れられると、再び気持ちを奮い立たせて3連続ジャンプも成功させた。「体力を温存せず、全力で滑りきろうと、ずっと言い聞かせていました」。06年トリノ五輪金メダルの荒川静香が使用し、「女王」をテーマとする新プログラム「トゥーランドット」を最後まで力強く滑った。

 リンクを下りると、目の前にあったベンチに倒れ込んだ。「後半途中からは覚えていない」。酸欠と疲労で手足がしびれ、キス&クライに行くことすらできなかった。

 ジュニアの世界選手権では過去2年で優勝、2位と実績を残したが、シニアでのポジションは未知数だった。だから今大会はあえて順位や点数の目標を定めず、持っている力を出しきることに集中し、ペース配分は考えなかった。「満足いく演技ではなかったけれど、今できることはできた。自分との戦いには勝ったんじゃないかな」。結果は2位に14・88点差をつけての完勝。表現力を示す演技点はジュニアから上がった直後は評価されにくいものだが、8点台を並べて全体のトップ。シニアでも世界の上位で戦える力を示した。

 表彰式では10年バンクーバー五輪4位の長洲や全米女王のチェンら実力者を従え、台のてっぺんに立って君が代を口ずさんだ。「いつも聴いているだけだったけど、歌ってみました。大人になったので。また歌いたいです」とちゃめっ気たっぷりに笑った。大きな自信を胸に10月からGPシリーズに参戦する。「今季の一番の目標は五輪代表。そこは変わってない」。平昌五輪代表の有力候補をアピールするには十分過ぎるスタートだった。

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