稀勢、初日勝負!自分を信じ「平常心でやるだけ」 初日玉鷲戦

2017年11月12日 05:30

相撲

稀勢、初日勝負!自分を信じ「平常心でやるだけ」 初日玉鷲戦
九州場所の土俵祭りに出席した(左から)白鵬、日馬富士、稀勢の里、高安 Photo By スポニチ
 大相撲九州場所は12日、福岡国際センターで初日を迎える。11日は15日間の安全を祈願する土俵祭りが行われ、横綱・稀勢の里(31=田子ノ浦部屋)は3場所連続休場からの再起に意欲を示した。途中休場となった夏場所と名古屋場所は黒星発進。八角理事長(元横綱・北勝海)は初日をいかに乗り切れるかをポイントに挙げた。
 横綱の真価が問われる場所が始まる。2場所ぶりに土俵祭りに参加した稀勢の里は「身が引き締まる思い。(初日に向け)しっかり準備ができた。やるしかない」と淡々とした口ぶりながら、気合に満ちた表情で語った。

 自身初の全休を経て、名古屋場所5日目以来、122日ぶりとなる初日の土俵。横綱で7度の全休を経験し、89年初場所では4場所連続休場から優勝している八角理事長は、ここを最大のポイントに挙げた。白鵬も同じく全休を経ての復帰となるが「白鵬にしても休み明けは違う。初日は難しいだろう」とみている。その上で「白鵬に比べて勝ちパターンが少ない分、稀勢の里の方がもっと難しい。自分の相撲を取りきれるかどうか」と不安要素を口にした。

 八角理事長の言葉通り、稀勢の里は左上腕などに不安を抱えていた夏場所と名古屋場所、いずれも黒星発進から途中休場を強いられた。初日の相手の玉鷲には、夏場所の不戦敗を除いて9戦全勝。ここでつまずくようだと、出場するからには優勝争いが求められる横綱は、いきなり厳しい状況に追い込まれる。稀勢の里は玉鷲戦に向け「集中して」とだけ答えた。

 この日の朝稽古では本場所で使う締め込みをつけ、四股などの基本運動で準備を整えた。緊張感について聞かれると「そんなのはない。平常心でやるだけ」と言い切った。九州場所としては96年以来の15日間満員御礼が決定的で、21年ぶりに年6場所全てで大入りとなるのが確実。それを支えてきたと言える和製横綱は、大観衆が見守る中、自分を信じて土俵に上がる。

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