【岡崎真の目】宮原 ジャンプさえ修正できれば代表争い食い込める

2017年11月12日 08:29

フィギュアスケート

【岡崎真の目】宮原 ジャンプさえ修正できれば代表争い食い込める
華麗なジャンプを決める宮原知子 Photo By スポニチ
 【フィギュアスケート・グランプリシリーズ第4戦NHK杯第2日 ( 2017年11月11日    大阪市中央体育館 )】 「蝶々夫人」は浅田真央選手のイメージが強いが、宮原は浅田とはまた違う味をよく出していて、とても素敵なプログラムだと感じた。最初から最後まで隙のない彼女らしい緻密な演技だったし、演技構成点も8点台中盤を並べ、出場選手中の3番と高い評価を受けた。故障でジャンプの練習ができなかった分、演技力を磨いていたことが氷上から伝わってきた。
 あとはジャンプだ。この日は3回転フリップやサルコーが抜けて2回転になってしまうなど、普段の彼女にはあまり見られないミスがいくつかあった。股関節は体幹部に近いので、何かの拍子に少し力が抜けるような感じがあるのかもしれない。ただ、全日本までは時間があるし、GPももう1試合あるので、ジャンプさえ修正すれば五輪代表争いには十分食い込めるはずだ。

 本人も満足とはいえないまでも、手応えや収穫はそれなりに感じたに違いない。「2」枠しかない五輪代表争いがさらに熾烈になりそうだ。 (ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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