貴親方、運命の臨時理事会 黙して待つ 自身の正当性通るか

2017年12月28日 05:30

相撲

貴親方、運命の臨時理事会 黙して待つ 自身の正当性通るか
教習所に入る貴乃花親方 Photo By スポニチ
 日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で臨時の理事会と評議員会を開き、貴乃花親方(45=元横綱)の処分について協議する。貴乃花親方は巡業部長を務めながら秋巡業中の事件の報告を怠り、貴ノ岩関への聴取要請を何度も拒否したことが問題視されている。25日に行われた危機管理委員会の聴取では自身の正当性を主張しており、それが処分にどのように反映されるか注目となる。
 自身の処分が決まる臨時の理事会、評議員会を翌日に控えた27日、貴乃花親方は年寄総会に出席するため両国国技館に姿を現した。報道陣から質問を浴びても無言を貫いた。約30分後に会議が終わると、ノーコメントで引き揚げた。

 相撲協会広報部によると、年寄総会では八角理事長(元横綱・北勝海)が今年一年を総括したという。その中で元日馬富士による暴行問題についても言及。「早急に解決し、信頼回復に努めていく。皆さんのご協力、よろしくお願いします」と話した。その後に親方衆に質問を求めたが、貴乃花親方を含め、誰からも意見は出なかったという。

 元日馬富士による暴行事件で、危機管理委から要請された貴ノ岩の聴取は鳥取県警や鳥取地検の捜査を優先させるため、貴乃花親方が拒否し続けた。だが、20日の臨時理事会の前日になり貴ノ岩の聴取に応じ、自身も25日に聴取を受けた。臨時理事会では自身の正当性などを記した10ページ以上の書面を提示。25日の聴取でも弁護士を同席させた上で正当性を主張している。

 相撲協会の親方らへの処分は7項目ある。加害者の元日馬富士の師匠だった伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)は理事を辞任し、事実上「降格」に相当する処分となった。貴乃花親方の主張がどこまで受け入れられるか。一連の暴行事件は大きな節目を迎える。

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