大坂、準グランドスラム初V!「世界のナオミ」爆裂天然女王
2018年03月20日 05:30
テニス
約1万8000人の観衆の前で「最初はパニクっていた」というが「落ち着いているように見せようと思っていた」と緊張感に打ち勝った。出だしこそ力んだショットが目立ったものの、第1セット第7ゲームでブレークポイントのピンチをしのぐと直後の第8ゲームをブレーク。このセットを先取して、第2セットも第1ゲームをブレークすると完全に主導権を握った。
女子最速レベルの時速200キロ超のサーブを放つパワーに加え、安定したバックハンド、強力なフォアハンドでラリーでもカサキナを追い込んだ。今季からタッグを組むサーシャ・バイン・コーチと追い求めてきたのが安定感。セリーナ・ウィリアムズ(36=米国)らトップ選手の練習パートナーを務めてきたバイン氏は「(16強入りした)全豪オープンからさらに成長し、粘り強く安定したプレーができるようになった」と目を細めた。
潜在能力を高く評価され続けてきた大器にとって、ついに迎えた覚醒の瞬間。大坂自身はその理由を「ずばり集中力だと思う。どの試合でもより集中することに目標を置いている」と明かした。優勝までの試合数は4大大会と同じ7試合で、出場選手もほぼ同じ。元世界ランキング1位のシャラポワ(ロシア)や現世界1位のハレプ(ルーマニア)らをなぎ倒しての初戴冠に、さらなる快挙を期待しない方が難しい。
世界ランクは自己最高の22位に上がり、次戦のマイアミ・オープン(20日開幕)では1回戦でセリーナ・ウィリアムズと対戦する。元世界1位というだけでなく、大坂にとってテニスを始めた時からの最高のアイドル。かなえた夢の先に、また新しい夢がやってくる。4大大会制覇、そして女王への道を極める。大坂のキャリアはここから新章を迎える。
▼WTA(女子テニス協会) 73年に設立された女子プロの選手団体。国際テニス連盟(ITF)管轄の4大大会を頂点として、09年からはプレミア・マンダトリー、プレミア5、プレミア700、インターナショナルの大会カテゴリーに。下部大会としてWTA125KとITFサーキットがある。今大会はプレミア・マンダトリーで、日本勢での優勝は大坂が初。優勝賞金は134万860ドル(約1億4200万円)と高く、ランキングポイントも優勝者は1000点で4大大会4強よりも高い。
◆大坂 なおみ(おおさか・なおみ)1997年(平9)10月16日生まれ、大阪市出身の20歳。3歳で米ニューヨークに渡り、ハイチ出身の姉・まりとともに父レオナルド・フランソワさんの指導でテニスを始める。現在はフロリダを拠点とする。13年に15歳でプロ転向。16年に日本人初のWTA最優秀新人賞を受賞した。今年の全豪オープンでは4大大会自己最高となる16強。1メートル80。
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