ツアー未勝利の27歳 秋吉 “丸刈り進撃”で初の首位

2018年04月29日 05:30

ゴルフ

ツアー未勝利の27歳 秋吉 “丸刈り進撃”で初の首位
18番、ラウンドを終え、今平周吾(右)と帽子を取って握手する秋吉翔太 Photo By スポニチ
 【中日クラウンズ第3日 ( 2018年4月28日    愛知県 名古屋GC和合C 6557ヤード、パー70 )】 男子ゴルフの中日クラウンズ第3日は28日、プロ転向10年目の秋吉翔太(27=ホームテック)が66で回り、通算11アンダーまで伸ばして単独首位に立った。2打差の2位にメジャーの全米プロ優勝経験者のY・E・ヤン(46)が続き、宮里優作(37=フリー)は通算8アンダーの3位、石川遼(26=CASIO)は通算7アンダーの8位につけている。小平智(28=Admiral)は通算3アンダーの20位に後退した。
秋吉は18番で5メートルのパーパットを鼓動が速まるのを感じながらねじ込んだ。「いっぱいギャラリーがいたのでパーであがりたい気持ちが強くなりました。それが(打つ前に)変な緊張に変わってしまいました」。無理もない。下部ツアーでは3勝しているがツアーは未勝利。しかも、ツアー開幕戦のシンガポールオープンから3戦連続予選落ちと前週までどん底の状態だった。それが一転、今週は持ち味のパワーでバーディーを量産。さらに1番で6メートルのバーディーパットを決めるなど小技もさえ、ツアー初体験の首位に立った。

 今季開幕前に験担ぎを兼ね、試合でベスト10入りを果たすまで頭を丸刈りにすると誓いを立てた。熊本出身でキャディーバッグとボールには「くまモン」をプリントしている。「震災があったので熊本出身として少しでもアピールできれば」。今週はベスト10どころか、初優勝の可能性も膨らんできたが「(2打差は)バーディー、ボギーで1ホールで並ばれる。2打差あるのがいいのか分からない。最低限ボウズ(丸刈り)を回避したい」と控えめだった。

 ○…シーズン当初から欧州ツアーを主戦場にしてきた宮里は今大会のその先も考えながらの戦い。ショットの抜けがよくなるようグースの少ない、ヒール側のソールを削った新アイアンをいきなり実戦に投入し、1イーグル、3バーディー、1ボギーの66をマークした。「狙える位置ではあると思います」。石川対小平の狂騒曲が鳴り響く中、気づけば首位と3打差。大会連覇を虎視たんたんと狙っている。

○…首位に3打差の5位から出た石川はスタートの1番から連続バーディーを奪うなど一時は首位をうかがう勢いだったが、終盤に失速。3パットでボギーを叩いた17番では観衆から「へたくそ!」とヤジが飛ぶ場面もあった。しかし、石川は「ここで58を出した時も“オマエ、へただなあ”と父親には言われたので」とあっけらかん。2年ぶりの復活Vはまだ視界の中にある。

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