小川Jr 史上初父子制覇ならず3位も初の世界選手権代表選出
2018年04月29日 21:42
柔道
迎えた準決勝の王子谷戦。2連覇中の相手には過去の対戦で負けなしだったが、そこに落とし穴があった。序盤から積極的に技を仕掛けたが、開始30秒、「先に掛けようと思ったが躊躇(ちゅうちょ)した」際に出足払いに遭い、技ありのポイントを奪われた。残り時間は3分30秒。焦る必要はなかったが、そこは相手も全日本王者。猛攻で相手に指導2までは与えたが、ついに技のポイントは奪えず、敗戦が決まった。
試合後は息をしっかり整えてからミックスゾーンに現れた小川は「悔しいが負けは負け。守りに入った相手をこじ開けることができなかった。これまでも余裕を持って勝っていたわけではないので、今回も慢心はなかったが、どこかに油断があったのだと思う」と反省の弁を述べた。直也氏も「きょうは全日本特有の雰囲気にやられたのかな。柔道人生のいい経験になったと思う」と愛息を慮った。
父子制覇は来年以降にお預けとなったが、優勝した原沢久喜(日本中央競馬会)とともに世界選手権100キロ超級の代表に選ばれ、また一歩、東京五輪代表へと近づいた。昨秋以降に講道館杯、グランドスラム東京大会、選抜体重別と3大会を制したことが評価されたもの。直也氏も世界選手権では4個の金メダルを獲得している。全日本の前に世界選手権での父子制覇に挑戦する。
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