キャバリアーズが最終戦でペイサーズに辛勝 ジェームズ45得点 通算スティールは新記録
2018年04月30日 08:26
バスケット
ジェームズは自身初めて経験する1回戦の第7戦だったがかろうじて逃げ切り勝ち。第4Qは7得点だったものの、4点をリードして迎えた残り30秒にはペイサーズのボヤン・ボグダノビッチに密着されながらもゴール下に飛び込み、カイル・コーバー(37)からのパスを受けて貴重なダメ押しシュートを決めた。
これでジェームズは1回戦では13シリーズをすべて制覇。地元ファンの大声援を浴びて“不敗神話”をキープした。またプレーオフでの通算スティール数は399となり、スコッティー・ピッペン(元ブルズほか=395)を抜いて歴代単独のトップに浮上。40得点以上は歴代2位の通算22回目となった。
キャバリアーズのティロン・ルー監督(40)は第6戦まで出場時間が24分しかなかったセンターのトリスタン・トンプソン(27)を先発で起用。トンプソンは35分出場して15得点と10リバウンドを稼ぎ、今季の成功率が54・4%しかなかったフリースロー(FT)は6本中5本成功させた。腰痛で3試合欠場していたガードのジョージ・ヒル(31)はベンチから出て19分で11得点。FTは11本中9本を成功させ、土壇場の第4Qではボールをコントロールしてジェームズの負担を和らげた。
一方、昨季の1回戦でキャバリアーズに4戦全敗のスイープで敗れたペイサーズは最後まで善戦。米国代表候補に名を連ねているシューティング・ガードのビクター・オラディーポ(25)は41分出場して30得点、12リバウンド、6アシストといずれもチーム最多の成績を残した。ダブルチームにあいながらも大活躍。1対1での突破能力はジェームズ以上とも思える能力を見せたが、あと一歩およばなかった。オラディーポとともにバックコートを支えたポイントガードのダレン・コリソン(30)も23得点。しかし今季14・3得点で3点シュートの成功率が40・2%に達していたボヤン・ボグダノビッチ(29)はマッチアップしたジェームズへのディフェンスに全エネルギーを使い果たしたのか、37分の出場で3得点のみ。得意の3点シュートは7本放って1本しか決まらず、土壇場ではボール・ハンドリングをミスして痛恨のターンオーバーを犯すなどオフェンス面でチームに貢献することはできなかった。
オラディーポとともに米国代表候補に選出されているセンターのマイルズ・ターナー(22)は第4Qの残り4分33秒に6反則目をコールされて退場。ゴール下でのリバウンド争いでキャバリアーズのJR・スミス(32)を押しのけたという審判の判断だったが、ビデオで見る限りその“兆候”はなく、大事な場面でのプレータイムを奪われたために退場後はベンチの横に座り込んで涙を流していた。
キャバリアーズは5月1日に敵地トロントで東地区準決勝の初戦に臨み、地区1位のラプターズと顔を合わせる。今季は2勝1敗だが、ラプターズが中3日で初戦を迎えるのに対し、1回戦で最終第7戦まで戦ったキャバリアーズは中1日。自身8年連続のファイナル進出を目指すジェームズは「今夜は燃え尽きた。早く家に帰りたい。次の試合はあした考える」と試合後に疲労感を訴えており、ラプターズとのシリーズはきびしい戦いになりそうだ。
なおこれで今季のNBAの「8強」が確定。東地区の準決勝は1位ラプターズ対4位キャバリアーズ、2位セルティクス対3位76ersというカードとなった。
<チーム記録>
▼FG成功率=キャバリアーズ(43・2%)、ペイサーズ(45・0%)
▼3点シュート成功率=キャバリアーズ(34・5%)、ペイサーズ(32・3%)
▼FT成功率=キャバリアーズ(77・5%)、ペイサーズ(79・2%)
▼リバウンド=キャバリアーズ(44)、ペイサーズ(37)
▼アシスト=キャバリアーズ(18)、ペイサーズ(15)
▼ターンオーバー=キャバリアーズ(12)、ペイサーズ(11)
▼速攻ポイント=キャバリアーズ(2)、ペイサーズ(14)
▼ペイント内ポイント=キャバリアーズ(30)、ペイサーズ(44)
◆ベンチスコア=キャバリアーズ(17)、ペイサーズ(23)
<個人記録>
▼チーム最多得点=ジェームズ(キャバリアーズ=45)、オラディーポ(ペイサーズ=30)
▼チーム最多リバウンド=トンプソン(キャバリアーズ=10)、オラディーポ(ペイサーズ=12)
▼チーム最多アシスト=ジェームズ(キャバリアーズ=7)、オラディーポ(ペイサーズ=6)
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