遠藤 初三役も表情引き締め、決意語る「必死にもがいてやる」

2018年05月01日 05:30

相撲

遠藤 初三役も表情引き締め、決意語る「必死にもがいてやる」
初の三役に昇進した遠藤は夏場所の番付を指で示す Photo By スポニチ
 日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(13日初日、両国国技館)の番付を発表した。自身初の三役に昇進した新小結の遠藤(27=追手風部屋)は埼玉県草加市の同部屋で会見。13年春場所の初土俵から昭和以降1位の早さとなる所要3場所で新入幕も、度重なるケガに泣いてきた角界屈指の人気力士は、引き締まった表情をみせた。
 ようやくたどり着いた三役にも笑顔はなかった。追手風親方(51=元幕内・大翔山)と会見に臨んだ遠藤は「これまでと気持ちは変わらない」と静かに答えた。13年春場所の初土俵から所要3場所での新入幕は昭和以降最速。翌年初場所は史上最速タイとなる6場所目での2桁勝利を挙げたものの、過去3度は前頭筆頭で三役昇進を逃してきた。「やっと上がったという思い」。表情を変えない遠藤とは対照的に、師匠は顔をほころばせた。

 度重なるケガに苦しんだ。新入幕の13年秋場所で左足を痛めて途中休場。15年春場所は左膝に重傷を負い、翌年は右足首の捻挫で十両転落も経験した。昨年の名古屋場所後には左足首の手術を決断。「普通だったら腐る」(追手風親方)ところだが、地道に治療やトレーニングを続け、手術後は4場所連続で勝ち越した。遠藤は「ケガを繰り返して、付き合い方が分かってきた」と振り返った。

 今後も痛みや不安と付き合う日々は続く。「まだお先真っ暗。つらいことは忍んで、必死にもがいてやっていくしかない」と独特の表現で決意を口にした。「三役になったから頑張るのではなく、毎日頑張る」。山あり谷ありの5年間で培った不変の姿勢で、進む道を照らしていく。

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