1日1回のヨーグルトで元気になろう 腸の働きが活発に 強い体づくりにピッタリ

2018年05月01日 05:38

スポーツ

 今回のテーマはヨーグルトだよ。アスリートキッズのみんなも大好きな子が多いよね。実はおいしいだけでなく、大きくて強い体をつくってくれる食材なんだ。どのタイミングで、どんなタイプのものを食べればいいのか。たくさんのスポーツ選手の指導をする「食のお姉さん」、公認スポーツ栄養士・吉谷佳代さんに話を聞いたぞ。
 ヨーグルトには腸の働きを活発にさせる力があるんだ。腸が元気になれば、体にいいことがたくさんある。病気に強く、大きな体をつくれるんだ。腸の場所はだいたいおへその周り。栄養を取り込んで元気を作り出す体の中の“発電所”なんだ。

 「腸は体と違ってトレーニングで鍛えることはできません。その腸を強くすることができるのが、ヨーグルトの中に入っている乳酸菌です。腸が強くなれば、栄養を効率良く体に取り入れることができます。体を大きくするために、とても重要なことですね。さらに、病気の元になるウィルスを腸でやっつけることができます。1日1回食べて、元気いっぱいの体をつくりましょう」

 食べ方で大事なことが二つあるよ。

 「朝なら朝、夜なら夜という風に食べるタイミングを決めることです。腸にリズムをつくってあげると効果が上がります。もう一つ大事なのは、同じ種類のヨーグルトを食べ続けること。人間も顔や性格が違うように、乳酸菌もいくつかの種類があります。スーパーに色々な種類のヨーグルトが売っていますが一つのヨーグルトに決めましょう。同じ乳酸菌がたくさん集まることで、腸の働きを良くするのです。食べるのはどの味でも、どのメーカーでも構いませんよ」

 みんなの周りには牛乳を飲んだり、アイスクリームを食べたりするとすぐにお腹の調子が悪くなる子はいないかな? そんな子は腸が弱い可能性がある。モリモリよく食べるのに、体重がなかなか増えない子も原因は腸かもしれない。ヨーグルトはそんな体質を変えられる可能性があるんだ。

 「大人にも効果があるので、プロ野球の選手やトップアスリートもヨーグルトを食べていますよ。カルシウムも豊富なので、骨も強くなります」

 食べておいしくて、スポーツに必要な体をつくってくれる。これからのアスリートキッズは「1日1回のヨーグルト」が合い言葉だね。

 ◆吉谷 佳代(よしたに・かよ) 管理栄養士、日本栄養士会体育協会公認スポーツ栄養士、フードコーディネーター。2001年徳島大医学部栄養学科卒。江崎グリコで健康食品開発やスポーツサプリメントの研究に携わった。現在はフリーランスのスポーツ栄養士として活躍。プロ野球・阪神、バレーボール女子JTなどのトップ選手を手がけるだけでなく、実業団からジュニア選手まで、幅広く栄養指導を行う。

 16年5月発行「スポニチジュニア」より

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