稀勢の里 出稽古で急ピッチで仕上げも…名古屋場所への出場は流動的

2018年07月04日 16:22

相撲

稀勢の里 出稽古で急ピッチで仕上げも…名古屋場所への出場は流動的
九重部屋への出稽古で、千代の国(右)の攻めをこらえる稀勢の里 Photo By スポニチ
 左大胸筋の負傷などで7場所連続休場中の横綱・稀勢の里(32=田子ノ浦部屋)が4日、名古屋市東区の九重部屋への出稽古で西前頭2枚目の千代の国(27=九重部屋)と三番稽古を行い、計11番で8勝3敗だった。
 最初の相撲でつかまえきれずにはたき込まれると「あー、クソッ」と悔しさをあらわにした。3番目は上手投げで転がされ、5番目は土俵際で回り込まれて敗れた。千代の国は3日前に38・5度まで熱が上がり、この日も「体調が悪かった」という状態。すぐに息が上がってしまった千代の国に対し、稀勢の里は6番目以降、激しい突き押しをしっかり受け止めて6連勝で終えた。

 2日は九重部屋への出稽古で横綱・白鵬と胸を合わせ、32歳の誕生日だった3日は宮城野部屋で平幕・正代を相手にした。3日連続の出稽古となり、「いい稽古になったか」と問われると「うん」と答えた。

 急ピッチで仕上げているものの万全とはいえない状態で、依然として名古屋場所(8日初日、ドルフィンズアリーナ)への出場は流動的だ。6月30日に二所ノ関部屋で行われた二所ノ関一門連合稽古に続いて稀勢の里の稽古を見た解説者の舞の海修平氏(元小結)は「最初の一番ではたかれて転がって、あれが今の本人の相撲勘。足が出ていないし、相撲勘は完全には戻っていない」と指摘した。

 ただ、舞の海氏は「今日のような稽古を続けていけば、もっと上がってくる」とも見ている。「焦って出るより、万全に近い状態で9月(秋場所)に出ればいいと思う。早まったほしくない」。名古屋場所を回避し、今月下旬からの夏巡業で鍛錬を続け、秋場所(9月9日初日、両国国技館)で復帰すべきという考えを示した。

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