稀勢の里 出稽古で急ピッチで仕上げも…名古屋場所への出場は流動的
2018年07月04日 16:22
相撲
2日は九重部屋への出稽古で横綱・白鵬と胸を合わせ、32歳の誕生日だった3日は宮城野部屋で平幕・正代を相手にした。3日連続の出稽古となり、「いい稽古になったか」と問われると「うん」と答えた。
急ピッチで仕上げているものの万全とはいえない状態で、依然として名古屋場所(8日初日、ドルフィンズアリーナ)への出場は流動的だ。6月30日に二所ノ関部屋で行われた二所ノ関一門連合稽古に続いて稀勢の里の稽古を見た解説者の舞の海修平氏(元小結)は「最初の一番ではたかれて転がって、あれが今の本人の相撲勘。足が出ていないし、相撲勘は完全には戻っていない」と指摘した。
ただ、舞の海氏は「今日のような稽古を続けていけば、もっと上がってくる」とも見ている。「焦って出るより、万全に近い状態で9月(秋場所)に出ればいいと思う。早まったほしくない」。名古屋場所を回避し、今月下旬からの夏巡業で鍛錬を続け、秋場所(9月9日初日、両国国技館)で復帰すべきという考えを示した。