比嘉、賞金シード&ツアー初優勝へ最大好機 初Vへ4打差5位

2018年10月28日 05:30

ゴルフ

比嘉、賞金シード&ツアー初優勝へ最大好機 初Vへ4打差5位
2番でティーショットを放つ比嘉一貴は8アンダーで5位タイに浮上(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー・マイナビABCチャンピオンシップ   第3日 ( 2018年10月27日    兵庫県 ABCGC=7217ヤード、パー72 )】 首位に5打差の6位から出たツアールーキーの比嘉一貴(23=フリー)が70とスコアをまとめ、首位に4打差の通算8アンダー、5位と優勝争いに踏みとどまった。プロ11年目の木下裕太(32=フリー)が通算12アンダーでH・W・リュー(37=韓国)と首位を並走。首位に8打差の20位から出た今平周吾(26=フリー)が首位に4打差の通算8アンダー、5位と2週連続優勝が狙える位置まで上がってきた。
 身長1メートル58。決勝ラウンドに駒を進めた選手の中では最も小柄な比嘉が大仕事をやってのけようとしている。

 「初めて出る試合でコースも分かんなかったんですけど、調子は悪くないんで」。1番で16メートルのバーディーパットを沈めるなど前半だけで4バーディーを奪って一時は首位に2打差の2位に。11番からの連続ボギーで急減速したが、この大会がプロ転向後日本ツアー6戦目。首位とは4打差。単独3位以上で確定する来季の賞金シードの先に、念願のツアー初優勝を思い描く。

 「昔から自信はあったんです。でも痛い目に遭っていい勉強になりました」。東北福祉大の先輩、松山英樹が優勝した16年日本オープンでローアマを獲得。小柄ながら将来を嘱望されたが、ルーキーイヤーを占う昨年のツアー予選会(QT)で過少申告による失格という大失態を犯した。その後は活躍の場を求めてアジアンツアーの2部などを転戦。4月のBTIオープン(バングラデシュ)でいきなり優勝を飾るなど成果を上げたが、同時に悲哀も味わった。

 治安の問題から外食もできず、停電のためキャディーバッグを担いでホテル9階の部屋まで階段を往復したこともあった。「何も苦になりません」。この日は14年の日本アマ決勝で苦杯をなめた小木曽と同組。V圏外に消えた宿敵を見て自身の成長を感じ取った。

 「QTには縁がないんでできれば受けたくない」と笑う比嘉。次週は地元沖縄開催の平和PGM選手権。賞金シードとツアー初優勝という大きな土産を持ち帰る。

 ◆比嘉 一貴(ひが・かずき)1995年(平7)4月23日生まれ、沖縄県出身の23歳。10歳からゴルフを始め、沖縄・本部高時代の13年全国高校選手権春季大会で優勝。東北福祉大でも16年日本オープンで14位に入り、ローアマを獲得してアマ日本一に。17年11月プロ転向。日本では今年6月に下部ツアー、南秋田CCみちのくチャレンジでプロ初優勝。1メートル58、67キロ。得意クラブは「全部」。師匠は宮里3兄妹の父・宮里優氏。

 ▼1位H・W・リュー 8番でバーディーを取れて波に乗れた。このコースは好きでグリーンの速さにも十分対応できていると思う。(3日連続60台で今季初優勝に王手)

 ▼55位石川遼 18番の第2打は3Iか4Iで迷って4Iで打った。手前の池には入れちゃいけないのに、風の読み間違い。ジャッジミスかな。(18番で池ポチャしてボギーとするなど77と崩れる)

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