貴源治 同部屋の貴景勝に刺激!今巡業のテーマは「体をなまらせない」

2018年12月03日 20:08

相撲

貴源治 同部屋の貴景勝に刺激!今巡業のテーマは「体をなまらせない」
黙々と四股を踏む貴景勝 Photo By スポニチ
 大相撲の十両・貴源治(21=千賀ノ浦部屋)が同部屋の小結・貴景勝(22)に刺激を受けて来場所に向かう。3日は福岡県直方市で冬巡業が行われ、、21歳のホープは四股などの基礎運動や十両同士の申し合い稽古で調整。「体をなまらせない。常にいろんなことを意識して、常に反省して取り組みたい」と新入幕のカギを握る今巡業のテーマを口にした。
 千秋楽でようやく勝ち越しを決めた9月の秋場所後、秋巡業は重傷だった歯の治療に専念するために休場した。体にも故障があったため、九州入りした後も相撲を取る稽古がほぼできないまま、ぶっつけ本番に近い状態で九州場所を迎えた。「俺の考えが甘かった」。6日目を終え、5敗と大きく負け込んだ。

 「(実質)3カ月間、稽古できてなかったですから。負けてくよくよしている時に知人から“簡単に勝てる訳ないじゃん”と言われて気持ちが変わりました」。吹っ切れたように7日目から3連勝。その後、2連敗を挟み終盤4連勝で一気に盛り返した。千秋楽での勝ち越しは2場所連続となった。

 一方、貴景勝が優勝争いを繰り広げていた。苦戦する自らとは対照的だったが「千秋楽以外は自分のことで精いっぱいだった。気にしている余裕なんてなかった」という。自身が勝ち越しを決めた後は支度部屋で歓喜の瞬間を待った。そして初優勝が決まったが「悔しさもあった」というのが本音。それでも、「刺激になりますよ。鯛の重さも幸せの重さじゃないですか。酒の杯も幸せいっぱいです」と祝福しつつ、「自分も近いうちに」という思いが込み上げてきた。

 十両上位で臨む来年初場所。好成績を残せば、春場所からは同じ幕内の土俵で戦う可能性が高まる。入幕が現実的な番付で臨むのは次で4場所目だ。「新入幕を目指す上で、これまではやることをやっていなかったと自分の中で思っている。だから体をなまらせないようにしたい」。反省を繰り返しながら、汗を流し磨き続ける。貴景勝がもたらした光を胸に、勝負の場所へと向かう。

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