紀平 160点台狙う!フリーでも“ザギトワ超え”を視野

2018年12月12日 05:30

フィギュアスケート

紀平 160点台狙う!フリーでも“ザギトワ超え”を視野
フィギュアスケートGPファイナルで優勝した紀平梨花はウサギのぬいぐるみを抱きかかえながら帰国(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 フィギュアスケートGPファイナルの女子で初出場優勝を果たした紀平梨花(16=関大KFSC)が11日、バンクーバーから成田空港に凱旋した。シニアデビューした今季は出場した全5大会で優勝。18年最終戦となる全日本選手権(21日開幕・大阪)ではフリーでの“世界最高得点”となる160点台到達を視野に頂点を目指す。
 大きなウサギのぬいぐるみを抱えて、紀平が到着ゲートに降り立った。リュックを背負い、上下ジャージー姿。凱旋に押し寄せた報道陣は70人を超え、テレビカメラは20台を数えた。成田空港は20人の警備員を配備。100人超のファンが見守る中、16歳の新ヒロインは「思っていた以上に記者の方々がたくさん来ていてびっくりした。ファイナルの優勝が凄く大きなことだと、改めて思った」と目を丸くした。

 シニアデビューシーズンのGPファイナル制覇は日本人女子としては05年の浅田真央以来の快挙。今季は出場全5大会で優勝しているが、ショートプログラム1回、フリー2回のトリプルアクセルを全て成功した試合はない。次なる戦いの舞台となる全日本選手権は、ジュニア時代の昨年に3回のトリプルアクセルを成功した相性の良い大会。フリーでの“世界最高得点”となる160点台到達も視野に入る。

 フリーの自己ベストは11月のNHK杯での154・72。GPファイナルではトリプルアクセルを失敗しながら150・61点を出した。現在の世界最高は9月のネーベルホルン杯でザギトワが叩き出した158・50。全日本選手権は国際スケート連盟公認大会でないため、参考記録となるが、紀平は「本当に完璧な演技をすれば160点台も見えてくる」と意欲を見せた。

 全日本選手権は世界選手権(来年3月・さいたま)の代表最終選考会を兼ねる。紀平は「さらに良い成績を残せるように、世界選手権にも出られるように頑張りたい。ショート、フリーを完璧にそろえたい」と力を込めた。関係者によると、ぬいぐるみはGPファイナルの演技後にファンがリンクに投げ込んだものだという。ウサギのように軽やかにジャンプを決めて、シニアでの不敗神話を継続したまま充実の18年を締めくくる。

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