元貴親方、稀勢へ贈る言葉「桜の花のようにさっと咲いて散るがごとし」 

2019年01月17日 09:30

相撲

元貴親方、稀勢へ贈る言葉「桜の花のようにさっと咲いて散るがごとし」 
元貴乃花親方の花田光司氏 Photo By スポニチ
 【横綱・稀勢の里引退 】 元貴乃花親方の花田光司氏(46)が自らと同じように愚直に相撲道を突き詰めた稀勢の里への思いを語り、スポニチ本紙にねぎらいの言葉を寄せた。
 三日間出場し、土俵に上がるだけでどんなに苦しかったことでしょう。心身ともに精根尽き果てた状態で土俵に上がったことを、その他のこれからがある下位の力士たちに、見習ってほしい。

 桜の花のようにさっと咲いて散るがごとしです。惜しまれて、引退することが大切です。これからの人生の方が明らかに長いのですから。これから、より良い人生を送るためにも、千思万考してください。

 最後にこの言葉を贈ります。

 後悔のない人生など存在せず、窮地の時には今場所、三日間土俵に上がった思いを残心にかえて、日本の国技の発端を担ってください。(原文のまま)

【復帰を遠ざけた 17年夏場所の途中休場】

 花田氏は親方時代から稀勢の里の土俵態度を高く評価しており、大関、横綱に昇進する前から目をかけていた。「左おっつけが武器で、四つ相撲ではないが、とてもいい力士でした」。ケガで短命に終わった横綱生活を振り返るとき、花田氏は今でも残念に思っていることがある。それは左胸、左上腕の負傷を押して優勝した17年春場所の翌夏場所で、9日目から連敗し11日目から休場してしまったことだ。

 「あそこは出続けるべきでした」。当時はケガを悪化させてしまう恐れがあったため休場を決断した横綱だったが、結果的に本場所での相撲勘、勝負勘を鈍らせることになった。それが、後の復帰を難しくしたというのが、自身の経験を踏まえた見解だった。

 「ケガを極力しないような取り口を覚えて(番付の)上にいかないといけませんが、それでもオヤジさん(元横綱・隆の里の故鳴戸親方)が亡くなってから、部屋を引っ張ってよくやったと思います」と話した。短文の最後にあえて「発端」という独特の表現を使い、国技に新たなうねりをつくる指導者になってほしいと期待した。

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