大橋 3連覇で代表1号も悔し涙「納得全然していない」
2019年04月04日 05:30
競泳
最初のバタフライで先頭に立ち、続く背泳ぎでリードを広げたが3泳法目の平泳ぎで歯車が狂った。テンポアップを意識しすぎ、予選18、準決勝19だったストローク数が21に増加。持ち味の大きな泳ぎを見失い「腕の力を使い過ぎた。自由形で自分が死んでいるのが分かった」と最後の自由形で失速した。
14年に大学の食堂で左膝を強打して膝蓋(しつがい)骨脱臼の重傷を負った。その後は左右のバランスが崩れ、背泳ぎとクロールで体が傾く癖がある。さらなるレベルアップに向けて修正に着手。理学療法士の助言を聞き、左右のバランスを細部までチェックした。足裏は右に比べて左がへん平足気味で指の力が弱いため、指でタオルをつかむトレーニングを導入。家では真冬でもはだしで過ごし足先の感覚を研ぎ澄ませた。「まだ左足がうまく使えないので真っすぐになったから速くなるとは限らない。ただ、もう1段階上がるには傾いたままではダメ」。試行錯誤を続ける中、最低限の結果は出した。
17年世界選手権の銀メダルでブレークし、昨夏のパンパシフィック選手権で2冠、アジア大会でも3つのメダルを量産。国内では敵なしで「この2年でいろいろなことを経験したので、日本選手権で気持ちを高めるのは難しい」との苦悩もある。同門の萩野、池江のエース格が不在の世界選手権では日本を引っ張る存在としての期待も背負う。残るは400メートル個人メドレーと200メートルバタフライ。孤独な記録との戦いが続く。
◆大橋 悠依(おおはし・ゆい)1995年(平7)10月18日生まれ、滋賀県彦根市出身の23歳。草津東高―東洋大卒。3人姉妹の末っ子。6歳で競技を始め、中学3年のジュニアオリンピック200メートル個人メドレーで全国初優勝。17年の日本選手権は200、400メートル個人メドレーで2冠を達成し、初代表となった同年の世界選手権200メートルで銀メダルを獲得。18年のパンパシフィック選手権は2冠。
おすすめテーマ
2019年04月04日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
小林陵侑 岩手県が県民栄誉賞検討
-
安田祐香15位発進 初開催のオーガスタ女子
-
【林享の目】自由形に影響か…得意の背泳ぎで力入りすぎていた大橋
-
大橋 3連覇で代表1号も悔し涙「納得全然していない」
-
2位大本 初の世界選手権切符「自己ベスト出た」
-
璃花子助言も涙…今井 追い上げ及ばず3位「代表に入りたかった」
-
牧野 自己ベスト連発で初優勝!璃花子不在で発奮「底上げできれば」
-
小関 6連覇も記録突破出来ず…2位一平は自己新で200へ自信
-
川内 サプライズ結婚会見 公の場で初2ショットに「頑張らなきゃ」
-
金谷 初出場マスターズで松山の道!東北福祉大の後輩「ローアマ獲る」
-
金谷 初オーガスタで異例のハウスキャディー 阿部監督「本人の意向もあった」
-
比嘉 今季メジャー初戦へ意欲「全力で頑張る」
-
須崎 半年ぶり復帰戦Vも…決勝試合内容納得いかず涙
-
奥野 堅実に頂点!半年ぶりの復帰戦を優勝で飾る
-
詩 日体大入学式で抱負 五輪柔道「優勝して卒業したい」
-
玉ノ井部屋入門の白石 同学年・貴景勝ら活躍刺激「プロでやりたいと思った」
-
貴景勝 春巡業での凱旋に超満員4500人「ありがたい」
-
ジョセフHC若手にチャンス!ラグビー日本代表候補 松田&梶村ら先発へ
-
カーリング男子世界選手権 コンサが韓国、ドイツ連破!6勝1敗に
-
フェンシング日本代表コーチ 選手に平手打ちで謹慎&帯同禁止処分…
-
Bリーグ大阪 福岡に快勝!退団する吉井&佐々木の“旅立ち”に華添えた