【林享の目】自由形に影響か…得意の背泳ぎで力入りすぎていた大橋

2019年04月04日 09:17

競泳

【林享の目】自由形に影響か…得意の背泳ぎで力入りすぎていた大橋
<水泳日本選手権第2日 女子200メートル個人メドレー決勝>背泳ぎで泳ぐ大橋(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【競泳日本選手権第2日 ( 2019年4月3日    東京辰巳国際水泳場 )】 大橋の泳ぎ自体は良かったが、自己ベストを出したレースと比べて最後の自由形のタイムが約1秒遅い。得意とする背泳ぎで力が入りすぎて、硬かった。背泳ぎのタイムも悪くはないのだが、そこで余計な力を使っていたのではないか。昨年、海外勢を相手に背泳ぎで出遅れ、力が発揮できないレースが目立ったことを意識しすぎたのかもしれない。
 200メートル個人メドレーの彼女の強さは、実は自由形にある。今後は背泳ぎにこだわりすぎず、トータルを考えて最後につなげるような泳ぎが求められる。この日は1人抜け出すようなレースで焦りも生まれやすかったが、隣の選手が速い世界選手権では、逆に落ち着いた泳ぎで好記録も期待できると思う。

 池江不在で大橋には自分が女子を引っ張っていかなくてはという気持ちが生まれ、ストレスもあるだろう。プレッシャーのかかるきついシーズンではあるが、ここを乗り越えて来年の東京五輪へつなげてほしい。 (92年バルセロナ五輪100メートル平泳ぎ4位、東海学園大監督)

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