松元“カツオ”男子200自由形連覇 自己新で代表釣り上げた

2019年04月05日 05:30

競泳

松元“カツオ”男子200自由形連覇 自己新で代表釣り上げた
競泳日本選手権第3日 男子200メートル自由形決勝、優勝した松元はスタンドの声援に応える(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【競泳 日本選手権第3日 ( 2019年4月4日    東京辰巳国際水泳場 )】 世界選手権(7月、韓国・光州)の代表選考会を兼ねて行われ、男子200メートル自由形で松元克央(22=セントラルスポーツ)が1分45秒63の自己ベストで連覇し、代表入りを決めた。男子100メートル背泳ぎは入江陵介(29=イトマン東進)が6連覇を達成。女子100メートル背泳ぎは酒井夏海(17=スウィン美園)が制した。
 鍛え抜いた下半身は裏切らなかった。松元は50メートルのターンを2位で折り返すと、加速。一気にトップに立ち最後まで後続を寄せ付けなかった。萩野の持つ日本記録に0秒4差に迫る1分45秒63の自己ベストで代表入りの条件となる派遣標準記録を突破。ゴール後に拳を握り「派遣を切れて安心した。最初は落ち着いて入り、50メートルをターンしてから一気に上げようと思った」とプラン通りのレースを振り返った。

 昨年10月に右肩痛を発症。11月下旬まで水中練習をできなかった。88年ソウル五輪金メダリストの鈴木大地を育てた鈴木陽二コーチ(69)に17年から師事。名伯楽の下、故障中は下半身の筋力トレに専念。お気に入りのデニムがはけなくなるほど尻回りと太腿の筋量が増加。復帰後は再発防止のため右肩に負担のかからないフォームに変更し「下半身強化でキックを打ち続けられるようになり体が浮く。楽に水をキャッチできる姿勢を保てるようになった」と効果を実感した。

 連覇を達成したが、昨年に続き萩野不在のレースでの優勝に満足感はない。松元は「今のタイムでは世界と戦えない。世界選手権でメダルを獲りたい。達成できれば、東京五輪のメダルも現実味を帯びてくる」と力を込めた。名前は克央(かつひろ)で愛称はカツオ。大会第3日までに13種目の決勝を終えたが、個人種目で代表入りが決まったのは3人しかいない。停滞ムードが漂う中、カツオだけは生きがいい。

 ◆松元 克央(まつもと・かつひろ)1997年(平9)2月28日生まれ、福島県出身の22歳。千葉商大付高から明大を経て、今春にセントラルスポーツに入社した。主な戦績は17年世界選手権400メートルリレー5位、18年パンパシフィック選手権200メートル自由形3位など。愛称は小学生時代から「カツオ」。身長1メートル85。

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