神野大地 胃腸の強さ“神レベル” 慣れない土地でもストレスなく食事
2019年04月05日 09:30
マラソン
神野は小学生のころにO―157に罹患したことはあったというが、それ以外は食あたりの類いは一切無い。計3カ月に及んだケニア合宿中にも一度もお腹を下したことはなかった。「他の人は下してましたけど、ぼくは大丈夫でした」と胃腸の強さに胸を張る。
4月5日からは9月に迫ったMGC事前合宿地の候補地選定も兼ねた約1カ月のエチオピア合宿に出発する。米や味噌など日本の食材はある程度持参するが、そのほかはケニア同様に現地調達。エチオピアの食材をアレンジしながら自炊で1カ月生活するのだという。ケニア合宿でも現地のアボカドやマンゴーをたくさん食べて過ごした。「調達できる食材はある。そんなに食には心配していません」。海外遠征で食事が合わずにコンディションを落とす選手もいるが、アスリートとして最も大切な食事の部分で神野の右に出る者はいないようだ。記者は約3週間のジャカルタ・アジア大会の取材ですらおなかを壊しただけに、神野の胃腸の強さにただただ感服するばかりだった。
それだけではなく、プロ転向後の神野は栄養士を付けてバランスのとれた食事を3食欠かさずに食べているという。完璧な食事にプラスして、穀物の粉に水分を含ませて練り上げた「ウガリ」と呼ばれるケニアの一般的な食材も併用している。
このウガリを帰国後にも食べて東京マラソンに臨んだという。大会の1週間前、30キロの距離走の前にもウガリ。ケニアでも距離走の前にはウガリを食べていた。「腹持ちが良いんですよ。でもそれがどう良いのか効果はわかりません…」。1袋で100円程度でウガリ300個は作れるのだという。「ケニア人はチャイ、バナナ、ウガリ。その3つで強くなっている。実は栄養価がすごく高いのかもしれない。東京マラソン後は食べてないですけど(笑い)」。マラソン前の勝負ウガリのようだ。
けがなく継続的に練習ができることはアスリートにとって最低条件だが、慣れない土地でも何のストレスもなく食事がとれる神野の“神レベル”の胃腸の強さはMGCへの大きなアドバンテージになるかもしれない。(記者コラム・河西 崇)
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