一平、卒論“体現V” 新泳法&肉体改造で“リオ金”相当のタイム実現
2019年04月08日 05:30
競泳
一かきで進む距離を追求してきた。150メートルまでの50メートルのごとのストローク数は13、14、15で、世界記録を樹立した17年1月のレースより1回ずつ少ない。3月に卒業した早大の卒論テーマは「平泳ぎ時の筋活動解析」。自らの体を筋電図で解析し、水中で持続的に力を発揮する能力が高いことを知った。その特長を生かせるシャープな体を目指し、ウエートトレでは重さより速さを重視。キックの細部の技術にもこだわり、練習後は内転筋や膝回りなど今までにない部位に筋肉痛が出るようになった。奥野景介コーチ(53)は「技術の向上は無限大」と強調する。
次の目標は20年東京五輪の出場内定となる世界選手権での金メダル獲得。この日は昼寝ができないほど緊張しただけに、ラスト50メートルと、精神面の強化が課題となる。渡辺は「このタイムでは世界選手権で優勝できないと思う。世界記録を大幅に更新したい」と力を込めた。世界記録保持者しか味わえないシビれる戦いが続く。
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