丸山 死闘連覇「一二三ポスター」に燃えた!今大会最長13分23秒
2019年04月08日 05:30
柔道
練習拠点を置く母校・天理大では、大野将平の練習パートナーでもある。広い道場の奥の角が2人が研さんを積む空間。そのリオ五輪王者をして「きれいに投げやがる」天理大時代の恩師、穴井隆将監督も「おまえの柔道は日本刀」と称える技の切れが持ち味。年明けからは肉体改造にも着手し、力強さも増したことが、4大会連続優勝の原動力だ。
普段は物静かな青年。だが内なる闘志に火を付ける出来事があった。昨年11月、全柔連はポスターなどに使用される世界選手権のメインビジュアルを発表。嘉納治五郎師範や谷亮子氏ら9人の柔道家が並ぶ中に、阿部の姿があった。「そういう(悔しい)思いがないわけではない。人間ですから」。昨年10月には結婚。支えてくれる人、守るべき人ができたことも「強い思いでひたすら技に入った」という根性を引き出した。
世界代表には阿部も選出されたものの、男子日本代表の井上監督は、丸山の名前を先に読み上げた。形勢逆転。少なくとも並走状態に入ったが、「最終目標は五輪優勝。それまでは過程なので」と気持ちはぶれない。最強のライバルではなく、473日後の夢舞台だけを見つめて前へ進む。
◆丸山 城志郎(まるやま・じょうしろう)1993年(平5)8月11日生まれ、宮崎市出身の25歳。父は92年バルセロナ五輪65キロ級代表の顕志氏で、5歳から柔道を始める。天理大2年だった13年に講道館杯初制覇。昨年11月のGS大阪大会から4大会連続で優勝。所属はミキハウス。1メートル66。左組み。得意技は内股。
《1回戦で負傷も阿部言い訳なし》阿部は開始早々に技ありを奪った1回戦で、十字固めに入られた際に左脇腹を負傷。優勢勝ちで逃げ切ったが、控室に戻る途中で苦悶(くもん)の表情を浮かべた。2回戦からは患部に大きなテーピングをして畳に上がったものの、普段の力強さは鳴りを潜めた。それでも敗戦後は「(脇腹は)大丈夫。あと一歩、押し切れなかった」と言い訳はなし。昨夏の世界選手権後は3大会連続V逸と苦境だが、「今は踏ん張り時。いかに乗り越えるか」と覚悟を示した。
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