白鵬、年内にも日本人に モンゴル国籍離脱を申請「あとは待つだけ」
2019年04月18日 05:30
相撲
日本国籍を取得して親方となった外国出身力士は過去9人。モンゴル出身力士で初めて国籍取得した友綱親方(元関脇・旭天鵬)は後輩のモンゴル国籍の離脱申請について「(申請が下りるまで)俺の場合は半年。今年中には(白鵬の希望通りに)なるんじゃないの」と言及。経験上、年内にも白鵬が日本国籍の取得を実現できるとした。
春場所千秋楽の優勝インタビューの際に、三本締めを行ったことが問題視され、来週にも日本相撲協会から処分を受ける見通し。そんな中、日本国籍取得の準備が進んでいることが明るみに出た。話題の尽きない白鵬は「この時点でいろいろ言うのはまだ早い。今日は私の口からこれ以上のことは言えない」と話すにとどめた。
《元旭天鵬・友綱親方 メリットは外国行きやすい!?》
モンゴル出身力士で初めて日本国籍を取得した友綱親方(元旭天鵬)は白鵬の意向を尊重した。「横綱は15、16歳から日本に来て、ずっと相撲に尽くしている。相撲が人生そのもの」。これまで日本国籍を取得したモンゴル出身力士は4人。数年前から白鵬の相談を受けていたパイオニアは「いいと思うよ。日本のパスポートを持っていれば、どの国へ行っても(入国が)スムーズ。単純にそこ」と説明した。
《年寄襲名の条件》 力士が現役引退後に日本相撲協会に残って親方になるには、年寄名跡が必要となる。年寄名跡取得には日本国籍を有していることが前提。その上で「最高位が小結以上」「幕内在位20場所以上」などを満たさなければならない。105の年寄名跡のほか、顕著な功績を残した力士にはその個人に限り年寄とする「一代年寄」が与えられる場合がある。過去には大鵬、北の湖、千代の富士(辞退)、貴乃花に贈られた。年寄名跡を持たない場合でも、横綱経験者は5年、大関経験者は3年、しこ名のまま年寄を名乗ることができる。一代年寄、しこ名のままの年寄も、日本国籍を有していなければならない。