リレー侍悪夢の失格 3走小池「不測の事態があった」

2019年05月11日 23:11

陸上

リレー侍悪夢の失格 3走小池「不測の事態があった」
<世界リレー初日>男子400メートルリレー予選、バトンを何とかつなぐ桐生祥秀(左)と小池祐貴(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【陸上・世界リレー ( 2019年5月11日    横浜市・日産スタジアム )】 男子400メートルリレーの「リレー侍」が失格の悪夢に襲われた。3走の小池祐貴(23=住友電工)からアンカー桐生祥秀(23=日本生命)のバトンパスに失敗。米国、中国、カナダがいる激戦の予選3組でトップと思われる位置にいながら、痛恨のミスで決勝進出を逃した。
 18年アジア大会200メートル金メダルの小池が無念を口にした。

 「持ってきてもらった順位を桐生につなげたいと思った。バトンの受け渡しで不測の事態があって判断が遅れた」

 わずかな歯車の狂いが、大きな傷につながった。小池は、2走山県からバトンを受け取る時に「いつもより声が聞こえるのが遅かった」と感じた。その影響で、バトンの端ではなく、中央付近を握る形でもらうことに。

 ここから次から次へほころびが生じた。

 「それで、いつもより近付いて声かけをしようとした。声かけが奥になった。(桐生と)手の位置が合っていなかった」

 バトンを渡す前に、桐生が一瞬、後ろを振り返ったように見えたことも災いした。

 「よろけたのを、振り返ったと勘違いしてブレーキをかけた。もっと突っ込んだら良かった」

 桐生の手に収まらず、小池はバトンをお手玉をするような形に。空中でファンブルをしながらも奇跡的にバトンは渡った。この組3着で1度はゴールした。しかし、審議の末、手渡ししていないとして失格になった。

 1走多田修平(22=住友電工)、2走山県亮太(26=セイコー)が抜群のスピードを見せた。メダルはおろか、優勝を狙える力を持ち合わせていただけに、メンバーの落胆は大きかった。

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