谷川翔 初V&初世界切符 兄・航と大会史上初の兄弟ワンツー
2019年05月20日 05:30
体操
小さな頃から憧れだった兄・航の猛追をしのいだ。全日本の持ち点では1・835点差をつけていたが、翔は2種目目のあん馬で落下し、5種目を終えて兄が0・502点差の2位に。「鉄棒の前に(航が)真下にいて恐ろしいなというのはあった」と話したが、「昨年の落下は忘れて演技に集中した。鉄棒が一番成長を感じた」と胸を張った。
内村航平が全日本で予選落ちし、世界選手権代表入りは絶望的。「内村さんに頼ってばかりじゃなくて、超えていくくらいじゃないと。僕が引っ張っていくくらいの覚悟を持ってやっていきたい」。新エースの自覚を持って、20歳が世界に挑む。
≪航も世界切符≫谷川翔の兄・航がこの日はトップの85・698点をマークし全日本の5位から2位に食い込んだ。跳馬では高難度の「ブラニク」を鮮やかに決めて14・866点のハイスコアをマークするなど、安定した演技を披露。兄弟のワンツーは大会史上初で、昨年に続き世界切符をつかんだ。団体総合での金メダル奪回へ、「死ぬ気で、金メダルを獲れるようにやっていきたい」と大舞台を見据えた。
▽世界選手権の男子選考 枠は「5」。NHK杯で谷川翔と航、萱が代表に決定。残り2人は4月の全日本選手権の予選と決勝、NHK杯、6月の全日本種目別選手権の予選、決勝の計5回の演技のうち、各種目の高得点3演技の平均得点でチーム得点を算出し、既に決まっている3人と組み合わせ、チーム得点が最高となる2人を選ぶ。内村は鉄棒で種目別への出場権がある。
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