須崎 登坂下し女子50キロ級V3!入江とのプレーオフ弾み
2019年06月17日 05:30
レスリング
「ケガした時は東京五輪に間に合わないと思った。ここに戻ってくることができてうれしかった」。場内インタビューでは大粒の涙をこぼした。昨年の世界選手権は全試合フォール&テクニカルフォールでV2を果たしたものの、合宿中に左肘脱臼とじん帯断裂の大ケガを負い、12月の全日本選手権を欠場。復帰戦となった4月のジュニアクイーンズ杯では、優勝しながらもプレッシャーから涙を流した。だが、左手が使えない期間に右手での崩し方や足腰の強化を徹底。「前は左手での崩しが多かったけどチャンスが増えたように感じる」とブランクを成長の糧にした。
世界選手権V2でプレーオフ出場権を持ちながらも「東京五輪のために何が何でも勝たないと」と臨んだ今大会は、初戦で入江に残り2秒で逆転勝ち。決勝では「リオ五輪で表彰台に立った瞬間から倒すと決めていた」登坂を一蹴し、「憧れだった選手を倒せて良かった」と感激に浸った。
プレーオフは高1時に中学からの連勝を83で止められ、17年全日本でも0―10で敗れるなどトラウマを植えつけられてきた入江との再戦。「最後の勝負になる。必ず東京五輪へ行くという強い思いを持って、世界選手権代表になる」と自身に言い聞かせた。
◆須崎 優衣(すさき・ゆい)1999年(平11)6月30日生まれ、千葉県松戸市出身の19歳。元早大レスリング部の父親の影響で、小1から地元クラブで競技を始める。中2でJOCエリートアカデミー入りし、安部学院高―早大。17年世界選手権は48キロ級で優勝し、伊調馨以来の高校生世界女王に。18年世界選手権は新設の50キロ級で2連覇を飾った。身長1メートル53。世界ランキング1位。
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