遼 暫定首位キープ“鉄”の誓い66 アイアン精度で活路

2019年08月24日 05:30

ゴルフ

遼 暫定首位キープ“鉄”の誓い66 アイアン精度で活路
<セガサミーカップ2日目>18番、第3打を放つ石川遼(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー 長嶋茂雄招待 セガサミー・カップ第2日 ( 2019年8月23日    北海道 ザ・ノースカントリーGC )】 首位タイから出た石川遼(27=CASIO)が7バーディー、1ボギーの66をマークし、通算11アンダーで暫定ながら単独首位に立った。世界と戦う武器として、アイアンショットを強化。フェアウエーキープ率は57・14%にとどまりながら、2打目以降でチャンスをつくった。大会は悪天候のため、午後1時36分から約2時間半中断。再開したものの日没サスペンデッドとなり、59選手がホールアウトできなかった。
 初日の風、そして2日目の雨。夏の北海道のイメージとは正反対の難コンディションにも負けず、石川がリーダーボードのトップを守った。6アンダー、66をマーク。「前よりも良いショットの割合が増えた。自分にとってアイアンゲームは大事だと思っています」と納得の表情で予選ラウンドを終えた。

 1Wのフェアウエーキープ率は57・14%。そんな中で7バーディーを奪えたのはアイアンショットの精度が高かったから。4番パー4でフェアウエー右バンカーからの第2打をピン右奥3メートルに運び、8番パー4では第2打をピン左1メートルにピタリ。雨の影響で「昨日より難しく感じた」という中でも伸ばした。

 15歳でツアー初優勝を飾り、その後、数々の記録を打ち立てたのは思い切りの良いドライバーショットがあったから。だが、12年がたち、ゴルフへの考え方も変わった。

 前週の米ツアーのBMW選手権。松山が2日間、9アンダーをマークしたのを見て改めて感じた。「僕は飛距離を伸ばすより、グリーンに行ったときに同じ距離にいることで戦おう」。石川は、2打目のクラブが松山よりも2番手大きいという。その飛距離の差を埋めるのがアイアン。これまではドロー回転の多かった球筋を「真っすぐにしたり、ドローの幅を半分にした」と試合のない1カ月半で調整してきた。その成果が表れつつある。

 ホールアウト後。雨が強くなり、大会が中断。その間にギャラリープラザに設けられた舞台でヒーローインタビューを受け、観客に呼び掛けた。「まだ折り返し地点。これから。明日からは雨が弱まる予報。ぜひ、また見に来てください」。主役の座を譲るつもりはない。

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