桃田 圧倒4強で連覇見えた!日本初の全種目メダル確定

2019年08月24日 05:30

バドミントン

桃田 圧倒4強で連覇見えた!日本初の全種目メダル確定
<世界バドミントン第5日>2大会連続メダルを決めた桃田賢斗 Photo By 共同
 【バドミントン世界選手権第5日 ( 2019年8月23日    スイス・バーゼル )】 バドミントン世界選手権は23日、各種目の準々決勝が行われ、男子シングルス世界ランク1位の桃田賢斗(24=NTT東日本)が同13位のマレーシア選手を2―0(21―12、21―8)で退け、準決勝に駒を進めた。3位決定戦を行わないため、2大会連続のメダルが確定。4戦連続ストレート勝ちと盤石な戦いぶりで、全種目を通じて日本勢初となる連覇へ前進した。女子シングルスの奥原希望(24=太陽ホールディングス)らも勝利し、日本勢は史上初の全種目メダル確定となった。
 格が違った。メダルの懸かる一戦でも、桃田にとっては、わずか37分の肩慣らしだった。第1ゲーム序盤はトップギアの相手に面食らったが、剛柔合わせたショットで翻弄(ほんろう)。7連続得点で先取し、第2ゲームはスマッシュで押しまくった。2大会連続の表彰台を確定させたが「これでメダルか…っていう。自分が準備してきた分、練習で追い込んでいた分、本番で楽ができている」と苦笑いするほどだった。

 今大会は4戦連続でストレート勝ち。3回戦は55分とてこずったが、3試合を30分台で料理。「準決勝から疲労との戦いになる。ストレスなく、スムーズにやれた。(全試合)ファイナルゲームをやっていないのは大きい」。目指すは頂点のみ。これからが本当の戦いだ。

 トップランカーを取り巻く環境は変わった。どんな大会でも目の前の相手が目の色を変え、王者からの金星を奪いにくる。今年4月のシンガポール・オープン。初戦で格下のインド選手に、最終ゲームまで持ち込まれた。猛省した桃田は、NTT東日本の須賀総監督にLINEを送った。「格好ばかり気にしてました。次から貪欲に、がむしゃらにいきます」。世界トップだからこそ一試合も手は抜かない。その自覚が、桃田を強くした。

 全種目を通じて日本勢初の連覇へ、あと2勝とした。「絶対に勝つぞ、という気持ちは負けないようプレーしている」。揺るぎない実力に、1ミリの慢心もない。東京五輪への前哨戦にもなる今大会。バドミントン界の主役は譲らない。

 ≪五輪試金石で結果≫東京五輪の試金石となる25回目の世界選手権で、日本勢初の全5種目メダル確定となった。これまでは昨年の男女シングルス、男女ダブルスの4種目でのメダルが最多だったが、渡辺、東野組が混合ダブルス勢初の表彰台を決めたことが快挙につながった。メダル獲得数も最多だった昨年に並ぶ6個。昨年は男女シングルスで桃田、山口(再春館製薬所)、男女ダブルスで4組がメダルを獲得していた。

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