データで見る八村の7戦目 ゴンザガ大出身3選手の明暗
2019年11月07日 13:13
バスケット
同選手の父親は元リトアニア代表のセンターで、NBAではトレイルブレイザーズで活躍したアービダス・サボニス氏(54)でインサイドでの強さは父譲り。八村は第2Q残り3分4秒にリバウンドをキープしてバックコートからワンマン速攻を仕掛け、その24秒後には右サイドからドライブインも試みたが、この2本はいずれもサボニスが前に立ちふさがって“後輩”のシュートを阻止した。
ゴンザガ大にサボニスは2年、八村は3年在籍。先発の主力として活躍した最終年での成績を見ると、サボニス(2015年シーズン=出場36試合)は17・6得点、11・8リバウンドでフィールドゴール(FG)の成功率は61・1%だった。
これに対して八村(2018年シーズン=37試合)は19・7得点、6・5リバウンドでFG成功率は59・1%。大学時代の成績を比較するとほぼ互角だったが、プロ初対戦となったこの日はNBA4季目を迎えていたサボニスに軍配が上がった。
ゴンザガ大で八村とともにフロンコート陣の主力として活躍し、ドラフト全体21番目でグリズリーズに指名されたブランドン・クラーク(23)もサボニス同様にこの日は活躍。ティンバーウルブス戦でベンチから出場し、22分の出場で7本のFGと4本のフリースローをすべて決める“パーフェクト・ゲーム”で7戦目で自己最多となる18得点と8リバウンドを記録した。
クラークは203センチのフォワードだが、ゲーム終盤でもスモールラインアップのセンターとしてコートに残り、137―121での勝利に貢献。ゴンザガ大時代の昨季は37試合で16・9得点、8・6リバウンドだったが、ドラフトでの指名順が八村よりも12番遅かったにもかかわらず、ここまではなかなかの成績を残している。
いずれもフォワードの3人の中で今季の年俸が一番高いのは446万9160ドル(約4億8700万円)の八村で、サボニスは352万9555ドル(約3億8500万円)、クラークは247万8840ドル(約2億7000万円)。しかし平均得点ではサボニスが20・3で12・6の八村を大きく上回り、クラークも11・3と八村との差はほとんどなくなってきた。
FG成功率では八村が44・8%であるのに対し、サボニスは54・4%でクラークは51・5%。年俸を意識する必要はないが、八村にとってはこの2人の活躍をエネルギーにして成績をアップさせたいところだろう。なおゴンザガ大出身でNBAで主力で活躍している選手としてはヒートのフォワード、ケリー・オリニク(28)もいる。(高柳 昌弥)
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