「ONE TEAM」が令和初の「流行語大賞」年間大賞!代表メンバー喜び「誇りに思う」
2019年12月03日 05:30
ラグビー
選考委員会は授賞理由について、W杯の熱狂の源になったのが日本代表の快進撃だったとした上で「チームに必要な選手たちを国籍問わず招集し、31人の代表選手を選んだ。どんな強豪チームでも選手たちの思い、心が一つにならなければチームとして機能しない」と指摘。排外的な空気が広がる世界に対しても「カウンターメッセージ」になったことを授賞理由に挙げた。
「ONE TEAM」のスローガンが世にお披露目されたのが16年10月28日。就任直後だったジョセフHCが共同主将に指名した堀江翔太(パナソニック)、立川理道(クボタ)ら選手とともに考案した言葉だった。当時、立川は「外国人、若手、ベテランもいるが、一つになって戦いたいと思った。チームのために、全員で戦うということ」と込めた意味を説明。実際にW杯代表には7カ国15人の海外出身選手が入り、一丸となって快挙を成し遂げた。考案に加わった堀江も合宿中の宮崎市で取材に応じ「ラグビーが注目されてうれしい。誇りに思う」と喜びの声を上げた。
ジョセフHCは23年W杯フランス大会までの続投が決まり、年明けからは「ONE TEAM」第2章が幕を開ける。候補の一つだった「笑わない男」のトップテン入りを逃した稲垣(パナソニック)も「一過性で終わらせないように“ワンチーム”をさらにレベルアップできるように取り組まないといけない」と新たな4年に目を向けた。
【ラグビー日本代表のW杯8強入り】1次リーグA組の日本は、9月20日の開幕ロシア戦は硬さから先取点を許すも、WTB松島がハットトリックを達成して30―10で快勝。開幕時に世界ランキング1位だったアイルランドとの第2戦は、試合当日に急きょリザーブ入りしたWTB福岡の逆転トライで大金星。第3戦ではサモアに完勝すると、1次リーグ最後のスコットランド戦はプロップ稲垣らが計4トライを奪い、4戦全勝で8強入りを果たした。準々決勝ではのちに3度目の優勝を果たすことになる南アフリカにノートライに抑えられ、3―26で完敗した。