紀平 連覇逃し4位、4回転サルコーで転倒も手応え「いいジャンプ 挑戦してよかった」

2019年12月09日 05:30

フィギュアスケート

紀平 連覇逃し4位、4回転サルコーで転倒も手応え「いいジャンプ 挑戦してよかった」
女子フリーで4位に終わった紀平(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【フィギュアスケート GPファイナル最終日 】 女子の紀平梨花(17=関大KFSC)はフリーで145・76点、合計216・47点の4位だった。試合で初めて挑んだ4回転サルコーは転倒したものの、4回転時代を戦う手応えをつかんだ。アリョーナ・コストルナヤ(16=ロシア)が合計247・59点の世界最高得点で初優勝し、ロシア勢が女子で初めて表彰台を独占。同時開催のジュニアの男子は佐藤駿(15=埼玉栄高)が合計255・11点のジュニア世界最高で制した。
 ファイナルを含むGP6戦目で初めて表彰台を逃しても、12~13年大会を制した浅田真央以来となる日本女子の連覇に届かなくても、紀平に悲そう感はなかった。「自分の中では精いっぱいを尽くせた試合はできたかな」。フリー「インターナショナル・エンゼル・オブ・ピース」の冒頭、ついに試合で4回転サルコーに挑んだ。

 17歳が臆せず、スムーズに踏み切り、鋭く回転する。惜しくも転倒し氷に体を打ちつけたが、「軸はしっかりはまっていたので、あの中ではいいジャンプが跳べた」と言う。6日のSPで最下位の6位と出遅れて開き直り、7日午前の公式練習前には大技への意思が固まり、練習後に最終的に決断した。

 トリプルアクセルが武器のコストルナヤが世界新で優勝したとはいえ、トルソワは4回転4種5本のフリーに挑み、シェルバコワはルッツとフリップを跳ぶなど女子に4回転時代が到来している。「時代の流れに沿っていけるように、凄く挑戦して良かったと思う試合だった」と大きな手応えを口にした。

 今後は4回転サルコーを入れたプログラムがベースになる。フリーのサルコー転倒後、トリプルアクセルが「凄くきつかった」と振り返る。「体力強化もできたらいい。まだ練習不足なので、しっかりいかに早く安定させるかだと思う。しっかり練習したい」。次戦は昨年2位だった全日本選手権(19日開幕、東京)。大技をクリーンに決めて、初の日本一に輝く。 

おすすめテーマ

2019年12月09日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム