“ジャンプ界期待の星”24歳・佐藤幸椰W杯初V!2本目132メートル大ジャンプ逆転

2019年12月09日 05:30

ジャンプ

“ジャンプ界期待の星”24歳・佐藤幸椰W杯初V!2本目132メートル大ジャンプ逆転
ノルディックスキーのW杯ジャンプ男子個人第3戦で初優勝した佐藤幸椰 Photo By 共同
 【ノルディックスキー W杯ジャンプ男子個人第3戦 ( 2019年12月7日    ロシア・ニジニタギル ヒルサイズ=HS134メートル )】 W杯本格参戦3季目の佐藤幸椰(24=雪印メグミルク)が251・6点で初優勝を飾った。1本目126・5メートルの7位から、2本目に132メートルを飛んで逆転した。小林陵侑(23=土屋ホーム)は126メートル、130メートルの244・6点で6位。伊東大貴(33=雪印メグミルク)は11位、小林潤志郎(28=同)は26位、中村直幹(23=東海大札幌ク)は1本目36位で2本目に進めなかった。
 24歳の伏兵が躍動した。2本目を飛び終えて首位に立った佐藤幸は後続を待ちながら、「他の選手の失敗を望んではいけないが“ちょっと手前で着地してくれ”という気持ちが正直あった」という。願いどおり上位勢が次々と失速して優勝が転がり込み、「どんな試合展開でも1つ勝てたのが満足」と笑った。

 高校時代にインターハイ3連覇し、12年冬季ユース五輪では銅メダル。W杯代表への定着は社会人4年目の17~18年シーズンと遅かったが、少しずつ実績を積み、昨季は初の表彰台となる3位にも入った。世界で戦うには小柄すぎる1メートル61。それでも、ラグビーW杯で1メートル66の日本代表SH田中史朗が8強入りに貢献する姿を見て「自分もできる」と刺激を受けていた。

 1歳年下の昨季個人総合王者・小林陵から「幸椰さん、つかんだっすね」と祝福されても「何もつかんでいないよ」と答えた。「明日表彰台を狙えるかと言われれば力としてはまだまだ足りない」。初勝利に浮かれることなく次戦を見据えた。

 ◆佐藤 幸椰(さとう・ゆきや)1995年(平7)6月19日生まれ、北海道石狩市出身の24歳。札幌日大高―雪印メグミルク。12年冬季ユース五輪3位。従来のW杯最高成績は昨季個人第14戦(1月20日、ポーランド・ザコパネ)の3位。2月の世界選手権で団体3位。1メートル61、53キロ。血液型B。尊敬する人はサッカーの本田圭佑。

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