羽生 打倒チェンへ闘志 「王様のジャンプ」4回転半に挑む「ここからはい上がっていかないと」
2019年12月09日 05:30
フィギュアスケート
形勢逆転への切り札だ。「自分にとって4回転アクセルは、王様のジャンプだと思う」。基礎点12・50は現在、国際スケート連盟で設定されている中では最高点のジャンプ。前人未到の大技を携え、リベンジに備える。ただでさえ、フリーは難関プログラムの「Origin」。4回転半というカードを増やし、究極の舞を目指す。
大技と表現力の両立も必要となる。フリーを終えた夜、羽生は宿舎で自戒した。「つなぎや音楽、表現を感じてスケートしないと。スケートやっていて、ふに落ちない」。ジャンプ大会ではない。だが、高難度のジャンプが試合の行方に大きく関わってくるのは事実。だからこそ、大技が必要だと再確認した。「それをやった上で、フィギュアスケーターとして完成させられるものにしたい」。五輪連覇の男のプライドだった。
今回、試合会場で初めて4回転半に挑戦した。3度全て転倒するなど、完成度は高くない。それでも、新たなチャレンジを決断したのは、尊敬するプルシェンコが優勝し、夢を持つきっかけを与えられた06年トリノ五輪の会場だったから。「ここで何か爪痕を残したい」。弱気だった自分を奮い立たせ、跳んだことが今後の糧になる。「ここの舞台がきっかけで五輪で優勝できた。全てがつながっている。跳べはしなかったが、ここがまた、自分にとってのきっかけの地になった」と前を向いた。
7日に誕生日を迎え、25歳の初戦を終えた。こみ上げてくる思いは、勝利への渇望だ。「やっぱり勝ちたい。ここからはい上がっていかないと」。王座奪還への歩みが始まった。
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