柴原 ダブルスで4大大会初勝利「凄くうれしい」米出身21歳が東京で旋風起こす!

2020年01月24日 05:30

テニス

柴原 ダブルスで4大大会初勝利「凄くうれしい」米出身21歳が東京で旋風起こす!
女子ダブルス1回戦 プレーする青山(手前)、柴原組 Photo By スポニチ
 【テニス全豪オープン第4日 ( 2020年1月23日    オーストラリア・メルボルンパーク )】 女子ダブルス1回戦で第10シードの青山修子(32=近藤乳業)、柴原瑛菜(21=橋本総業)組がベルギーのペアを7―5、7―6で下した。米カリフォルニア州出身の柴原は昨年6月に日本国籍を選択。4大大会初勝利を挙げ、目標に掲げる東京五輪出場に前進した。男子シングルス2回戦で杉田祐一(31=三菱電機)は第17シードのアンドレイ・ルブレフ(22=ロシア)に2―6、3―6、6―7で敗れた。
 4大大会初白星を手にすると、柴原は11歳上の青山に駆け寄りハグを交わした。力強いストロークで、機動力のある相方のネットプレーを引き出して勝利に貢献。第1セットを先取して迎えた第2セットはタイブレークに突入したが、開始から5連続ポイントで圧倒した。両親は日本人だが、生まれ育ったのは米カリフォルニア州。幼い頃から家では日本語を話すルールがあり「私の(4大大会)初勝利。凄くうれしい」と流ちょうに語った。隣で青山が「ちゃんと敬語も話せますよ」と笑った。

 16年全米オープンジュニアの女子ダブルスで優勝した実績の持ち主。テニスの名門・カリフォルニア大ロサンゼルス校を休学し、昨年からプロ転向した。東京五輪出場を目指し、6月に日本国籍を選択。背景には東京に住む祖父母に五輪で戦う姿を見せたいとの思いがある。青山との初コンビで臨んだ昨年8月のシリコンバレー・クラシックで準優勝。同10月に天津オープンで初優勝を飾ると、続くクレムリン・カップも頂点に立った。

 現在のダブルス世界ランキングは日本女子で最高位である青山の27位に次ぐ31位。2人の合計は58位で、現在の位置をキープすれば東京五輪に出場できる可能性は高い。シングルスへのこだわりもあるが「五輪まではダブルスに集中してツアーを回りたい。青山さんと組んだらメダルを獲れる自信はある」と強調。米国からの“逆輸入選手”は、祖父母の前で躍動するイメージを膨らませた。

 ◆柴原 瑛菜(しばはら・えな)1988年2月12日生まれ、米カリフォルニア州出身の21歳。父親と2人の兄の影響でテニスを始め、8歳の頃に米テニス協会のジュニア強化選手に選ばれる。憧れの選手は同郷の英雄ピート・サンプラス。世界ランキングはダブルスが31、シングルスが498位。生涯獲得賞金は17万8560ドル(約1960万円)身長1メートル70。右利き。

 ≪各国最大で2組≫東京五輪のダブルスの出場枠は男女各32組で、各国・地域から最大2組と定められている。全仏オープン後の6月8日付のダブルス・ランキングで10位以内が出場権を獲得し、その相方はシングルスかダブルスのランキング300位以内が条件。他の出場ペアはシングルスかダブルスの高い方のランキングの2人の合計が少ない順から決定する。開催国枠はランキングで出場できる組がない場合のみ行使できる。

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