ザギトワ、来季の競技復帰を表明 TV番組の独占取材応じ「レベルアップして戻りたい」
2020年02月16日 18:04
フィギュアスケート
「急に決めたことではないのです。コーチたちと相談し、休んだ方がいいということになっていた」とコメント。「私は燃え尽きていた。五輪の後、私は全く休めず、すぐに次のシーズンが始まってしまった」と五輪後、燃え尽き症候群になったと告白した。
番組取材に応じたエテリ・トゥトベリゼ・コーチが「競技から離れたいと何度も彼女から言われ、その度に引き止めていました。『スケートをやめる権利はない。一筆書きなさい』と。リンクでの彼女は美しいし、やめてしまうなんて愚かだから」と教え子との遣り取りを明かした。
ザギトワは「私は誓約書を書きました。今も保管されているはずです。『試合に出場し、世界選手権では力を出し切る』と書きました。その約束を守るために自分を奮い立たせたのです」と、約束を果たすことをモチベーションにして昨年3月の世界選手権では金メダルを獲得。だが、その気持ちも限界にきており、結果的に今シーズン半ばでの活動休止を選択。2年に渡る葛藤の末の大きな決断だった。
活動休止宣言から1カ月。ザギトワの姿はモスクワのリンクの上にあった。エテリコーチも合流すると、リンクで今季のフリープログラム「クレオパトラ」の曲が流れ、演技を始めた。ジャンプも披露し、転倒すると悔しさをあらわにする場面も。活動休止中の練習について聞かれると「私はスケートが恋しくなってきたのです。この思いはかなり早く膨らみました。こんな気持ちになるとは思いませんでした」と思いを吐露。
現役続行か引退か。番組ラストに質問を受けると「難しい質問ですね。ただ、はっきり言えるのは…私は自分のプログラムを完成させたい。技術を失わず、もう何もしないでいるなんて、自分に嘘はつけないんです。これはスポーツ選手としての習性ですね。さらに新しいものを習得したい。次のシーズンにはレベルアップして競技に戻りたいと思っています」と競技復帰への強い思いを示した。
日本のファンに向けては「次のシーズンは競技に出場し、自分の演技で皆さんを喜ばせたい。応援ありがとうございます」とメッセージを送った。
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