新大関・朝乃山 新番付に喜び実感も…感染&開催危機に不安隠せず

2020年04月28日 05:30

相撲

新大関・朝乃山 新番付に喜び実感も…感染&開催危機に不安隠せず
番付表を手に自分のしこ名を指す新大関・朝乃山 Photo By 提供写真
 日本相撲協会は27日、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2週間延期にした夏場所(5月24日初日、両国国技館)の新番付を発表し、新大関・朝乃山(26=高砂部屋)が西に座った。角界にも感染が広がることへ不安をのぞかせながら、新大関として臨む本場所に挑戦者の気持ちで立つ覚悟を口にした。
 先が見えない状況に不安を隠せなかった。協会は25日に高田川親方(元関脇・安芸乃島)と弟子の十両・白鷹山ら計6人が新型コロナウイルスに感染したことを発表したばかり。協会員7人が入院中の状況下でこの日を迎え、朝乃山は「東京は凄い感染者がいる。開催したとしても自分らがなってもおかしくないレベル」と本音を吐露した。

 10日に力士初の感染者が確認され、協会は各部屋に接触する稽古を自粛するよう要請。「途中で稽古も駄目になった。その間は基礎運動をやって、あとは筋トレ」という状態だという。それでも看板力士として「日頃はできない両親の手伝いとか、家の中でできることをやった方がいい」と世の中の子供たちへエールを送った。

 夏場所の開催可否は5月上旬に検討される予定。落ち着かない状況だが、喜びもある。「(番付表のしこ名の大きさが)全然違う。(デビューの)三段目からずっと見てきて、ちょっとずつ大きくなってきて実感が湧いた」。夏場所は昨年初優勝した思い出の場所でもある。「相撲界を盛り上げていきたい。新大関で迎える場所なので毎場所変わらず挑戦者の気持ちを持って、前に出る相撲を取ってきたい」と意欲をのぞかせた。

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