九州にゴルフが戻ってくる 7・1「九州アマ選手権予選」で3カ月ぶり連盟競技再開
2020年06月24日 09:48
ゴルフ
だが感染拡大が一応の落ち着きを見せ、同連盟は「新型コロナウィルス感染症対策」として競技参加の行動基準やプレーの具体的なガイドラインを作製。各競技はその感染防止ガイドラインに沿って行われる。11項目に及ぶ「行動基準ガイドライン」では感染防止のためのチェックシート提出、クラブハウス入場の際に手の消毒と検温の実施、体温37・5度以上あればクラブハウス入場も競技出場も不可、ラウンド中は常に2メートル(最低1メートル)の間隔を保つなどの遵守事項を定めた。
さらに「プレーに関するガイドライン」では、不特定多数の人が触るバンカーレーキは撤去し旗竿には触れないこと、クラブはプレーヤー自身が握りキャディによる受け渡しはしないなど6項目の新行動様式を挙げた。
日本ゴルフ協会(JGA)はすでに日本アマ、日本女子アマなど日本選手権の中止を決めており、九州女子アマ、九州アマ(8月4~5日)で上位に入っても全国大会へは出場はできないが、ジュニア大会が中止された高校生、中学生アマを含め試合がなかった多くのアマ選手には貴重な実戦の場となる。
九州ゴルフ連盟の古賀敏己事務局長は「競技志向のゴルファーに出場機会を作ることは連盟の大きな仕事。感染防止のための十分な対策を講じた上で安心・安全な運営を行いたい」と話す。6月に予定していた九州オープンは4日間から3日間競技に短縮して9月に開催予定。昨年、大会史上最年長の50歳で初優勝を決め、今年は連覇を狙う手嶋多一(ミズノ)をはじめトップシード選手が多数集結する。九州アマ予選を皮切りにいよいよ九州・沖縄のゴルフシーズンが始まる。
○…7月2日に九州アマ福岡県南部A地区予選が行われる芥屋ゴルフ倶楽部(糸島市)では早くから新型コロナウイルス感染防止の対策を講じてきた。3月末から「密」の恐れが生じやすいロッカールームやレストランを互いに十分な距離を取れるようにレイアウトを変更。浴場はシャワーのみで、18ホールのスループレーやテークアウトのランチパックを推奨するなどクラブハウス滞在の時間をできるだけ短縮できるように配慮している。九州アマ予選ではクラブやボールに触れられるのはプレーヤー本人だけ。熱中症対策に通気性にすぐれたカーテン状のマスクを着用したキャディは乗用カートの運転とプレーのアドバイスに専念し、接触感染のリスクを最大限に排除する。「安心感を持って来場していただくことを一番に、競技ゴルファーをお迎えしたい」と西村晋総支配人は準備万端を強調している。
【九州ゴルフ連盟7月の主な競技】
▽7月1、2日 九州アマ予選(芥屋、西日本など九州・沖縄8会場)
▽7月7~15日 九州シニア予選(茜、西戸崎など九州・沖縄8会場)
▽7月14~15日 九州女子アマ(志摩シーサイド)
▽7月15~31日 九州オープン予選(門司、太宰府など4会場)
▽7月14~8月27日 九州ミッドシニア予選(JR内野、筑紫ヶ丘など6会場)
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