NHLの選手が試合を実施したリーグの姿勢に抗議 「なぜいつも我々は最後尾なのだ?」

2020年08月27日 15:37

アイスホッケー

NHLの選手が試合を実施したリーグの姿勢に抗議 「なぜいつも我々は最後尾なのだ?」
「人種差別を終わらせよう」というメッセージを掲げながらも実施されたブルーインズ対ライトニング戦(AP) Photo By AP
 カナダのエドモントンとトロントでプレーオフの試合を行っている北米プロアイスホッケーリーグ(NHL)は26日、2回戦の3試合を予定通り実施したが、これに対して複数の選手たちが抗議。NBAが3試合を延期したにもかかわらず、リーグ側がウィスコンシン州で起こっている警官による黒人銃撃事件に対して何もアクションを起こしていないことに怒りをぶつけた。
 この日、ブルーインズと対戦して7―1で勝ったライトニングのDFケビン・シャッテンカーク(31)は「他のリーグが明確な姿勢を示しているのに、我々はここ(リンク)にいる。到着する前に一歩前に進める何かを見つけるべきだった」とコメント。試合開始前には電光掲示板に「END RACISM(人種差別を終わらせよう)」というメッセージが掲げられたものの、試合を実施することに疑問を持たなかったNHLの態度を批判した。

 プレーオフの予選ラウンドで敗退しているワイルドのDFマット・ダンバ(26)や、プレーオフに出場できなかったシャークスのFWエバンダー・ケーン(29)といった黒人選手は、NBAだけでなく大リーグやサッカーのMLS、さらに女子プロバスケのWNBAが試合を延期したことを例に挙げ「この問題が話題になるとき、いつもNHLはグループの最後尾に回ってしまう」(ダンバ)と批判。NBAほど黒人選手が多くいないNHLとは言え、協調して動こうとしない上層部の態度に不満の意を示した。

 AP通信によれば、2人の有力な黒人選手2人を中心にしてあす以降の試合をどうするのかを非公式ながら検討中。NBA同様に試合が延期となる可能性も出てきている。

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