“女ウッズ”19歳の笹生優花 史上3人目の10代2戦連続優勝狙う

2020年08月27日 05:30

ゴルフ

“女ウッズ”19歳の笹生優花 史上3人目の10代2戦連続優勝狙う
2大会連続優勝に向け入念にコースをチェックする笹生(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【27日開幕 女子プロゴルフツアー ニトリ・レディース ( 北海道 小樽CC=6695ヤード、パー72 )】 女子プロゴルフツアーの今季第3戦となるニトリ・レディースは27日、北海道の小樽CC(6695ヤード、パー72)で開幕する。今季第2戦のNEC軽井沢72で初優勝を飾った笹生優花(19=ICTSI)が26日にリモート会見し、初優勝時に話題となった赤色シャツに黒パンツの「タイガースタイル」のウエア投入の可能性を示唆。“勝負服”でツアー史上3人目となる10代での2戦連続優勝を目指す。
 白のシャツに紺のパンツスタイルで開幕前日の最終調整を終えた笹生。今週末には前戦に続き、赤のシャツに黒のパンツという「タイガースタイル」の勝負服投入となるのか――。プロ1年目の19歳は「なるかもしれないですね、気分によっては。優勝したからこそ、もっと気を引き締めていかないとと思っています」と2大会連続Vへの気合を入れた。

 日本とフィリピンで育ち、3カ国語を話す国際派。2週前のNEC軽井沢72で史上7番目の若さとなる19歳57日でのプロ初優勝を果たした際には、米国やタイなど計6カ国から祝福のメッセージが届いたという。初優勝時には赤黒のウエアに加え、同組の藤田さいきに「ウッズさんと回ってるみたいだった」と称されたことから「女タイガー」と話題に。この称号について「タイガーって言われるのは凄くうれしいです」と声を弾ませた。

 ただ、初Vの余韻に浸っているわけではない。今大会はアマチュア時代の17年に出場して予選落ち。21日にはすでに北海道入りし、この日も18ホールを回って最終調整。「今週はまた違うゴルフになる。油断できないコース。ティーショットが大事になってくるのかなと思います」。ツアー屈指の難コースを前に、そう気を引き締めた。

 10代での2大会連続優勝となれば1988年のツアー制施行後では05年の宮里藍、17年の畑岡奈紗に続く史上3人目。さらに、プロ初優勝からの2大会連続Vも史上4人目の記録となる。「また新しい週。まずは予選を通過して、楽しくプレーをしたい」。自然体で、でもウッズのように新たな記録に挑む。

 ◆笹生 優花(さそう・ゆうか)2001年(平13)6月20日生まれ、フィリピン出身の19歳。通信制の代々木高在学中。日本では5歳から8歳までの4年間を過ごした。8歳でゴルフを始め、18歳時にフィリピン代表として出場したアジア大会で個人・団体ともに金メダル獲得。昨年のプロテストに18位で合格し、プロ4戦目、国内プロ2戦目となったNEC軽井沢72で初優勝。名前の由来は「優しく育ってほしい」。得意クラブは1Wで平均飛距離260ヤードを誇る。家族は日本人の父とフィリピン人の母、妹と弟3人。日本とフィリピンの両国籍を持つ。1メートル66、63キロ。

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